木曽シュミットシンポジウム2023 開催

木曽シュミットシンポジウム2023が 5月30日-31日に木曽郡民会館大ホールとオンライン(Zoom)によるハイブリッド形式で開催されました。 現地参加 48名、オンライン参加 44名、合計 92名という多数の参加申し込みがあり、35件の口頭発表と2件のポスター発表が行われました。 久し振りに制約のない開催となり、現地に集まった方々は自由な雰囲気で活発に議論を楽しんでいる様子でした。 SINET という新たな武器を得て、Tomo-e Gozen の更なる躍進が期待されるシンポジウムとなりました。

Kiso Schmidt Symposium2023


プログラム

■ 5月30日[火] 講演内容

09:50--09:55  小林 尚人 (東京大学)
opening talk
09:55--10:10  新納 悠 (東京大学)
木曽観測所報告1
 近藤 荘平 (東京大学)
木曽観測所報告2
10:10--10:20  酒向 重行 (東京大学)
Tomo-e Gozenの1年と高速ネットワーク
10:20--10:30  森 由貴 (東京大学)
木曽観測所からのSINET接続
10:30--10:40  瀧田 怜 (東京大学)
Tomo-e Gozen と mdx
10:50--11:10  和田 空大 (東京大学)
Tomo-e Gozen NEO探査の3年とLessons Learned
11:10--11:25  菊地 啓太 (日本大学)
木曽観測所における高感度カメラを用いた流星の撮像・分光観測
11:25--11:40  長谷川 まり (日本大学)
MUレーダーとTomo-e Gozenによる「ふたご座流星群」の同時観測
11:40--12:00  小野里 宏樹 (国立天文台)
SMOKA の現状と今後の計画
13:00--13:30  招待講演:本城 剛毅 (東京大学)
ネットワークを支える技術と使う技術
13:30--13:40  高橋 英則 (東京大学)
3Dプリンターを用いたTomo-e Gozen新枠体の製作
13:40--13:50  冨永 望 (国立天文台)
狭帯域金属欠乏星探査
13:50--14:10  岡田 寛子 (兵庫県立大学)
Tomo-e Gozen と Nayuta による明るい金属欠乏星探査
14:10--14:30  佐藤 大仁 (総合研究大学院大学)
電子捕獲型超新星と鉄コア崩壊型超新星の多色光度曲線
14:30--14:35  ポスター発表 (2 件)
・田中雅泰 (日本大学)
Tomo-e Gozen のデータを用いた系内ブラックホール天体の可視光での活動調査
・敏蔭星治 (東北大学)
Exploration of rapidly evolving transients 
with the Subaru/HSC transient survey
15:00--15:20  倉島 啓斗 (東京大学)
超低雑音イメージセンサーによる高速観測
15:20--15:40  満田 和真 (デロイトトーマツリスクアドバイザリー)
移動天体検出へのSeeing Danceの影響
15:40--16:00  直川 史寛 (東京大学)
Tomo-e Gozenの時間分解能を空間分解へ活かす
16:00--16:20  Phungtua-eng Thanapol (静岡大学)
Exploring the utilization of elastic data binning for time-series representation for Tomo-e light curve data
16:40--17:00  鈴木 尚孝 (Lawrence Berkeley National Laboratory)
Searching for Close Binary Systems in the Milky Way Galaxy as Potential Gravitational Wave Sources II
17:00--17:20  新納 悠 (東京大学)
Tomo-e Gozenによる突発天体マルチメッセンジャー観測
17:20--17:40  河野 樹人 (名古屋市科学館)
プラネタリウムにおける多波長広域サーベイデータの投影とその活用

■ 5月31日[水] 講演内容

09:00--09:10  冨永 望 (国立天文台)
突発天体探査
09:10--09:30  津々木 里咲 (東京大学)
晴れ間を狙った広域サーベイシステムの開発
09:30--09:50  笹岡 大雅 (東京大学)
Tomo-e transient survey における 新たな即時天体検出手法の導入
09:50--10:10  反保 雄介 (京都大学)
矮新星MASTER OT J030227.28+191754.5の観測
10:30--10:50  田中 雅臣 (東北大学)
Tomo-e Gozenによる秒スケール突発現象の探査
10:50--11:10  押切 翔 (東北大学)
Tomo-e Gozenの高頻度サーベイデータを用いたFast Optical Transient 探査
11:10--11:30  有馬 宣明 (東京大学)
広視野動画観測で迫る秒スケールで変動する可視光突発天体探査
11:30--11:50  樋口 あや (東京電機大学)
Tomo-e Gozenによる星団形成領域のモニター観測
13:00--13:20  中岡 竜也 (広島大学)
かなたでのtomo-e超新星候補天体の即時観測計画
13:20--13:40  前原 裕之 (国立天文台)
ToO自動観測に向けたせいめい望遠鏡のキュー観測システム開発状況
13:40--14:00  川端 美穂 (兵庫県立大学)
せいめい望遠鏡による近傍超新星の追観測
14:00--14:20  田口 健太 (京都大学)
広視野・高頻度サーベイと京都大学せいめい望遠鏡による新星初期の観測可能性
14:40--15:00  宇野 孔起 (京都大学)
Light-curve Modeling for The Initial Rising Phase of Rapidly-evolving Transients Powered by Continuous Outflow
15:00--15:20  武井 勇樹 (東京大学)
大質量星の爆発間際の大規模な質量放出とその後の超新星の光度曲線の研究
15:20--15:40  村井 結太 (東北大学)
低輝度超新星の初期観測で探る大質量星の爆発と星周物質の性質
16:00--16:30  議論
16:30--16:35  小林 尚人 (東京大学)
closing talk

木曽シュミットシンポジウム2023 開催案内

東京大学大学院理学系研究科附属 天文学教育研究センター木曽観測所では、当観測所を用いた観測・研究の発表や議論の場として「木曽シュミットシンポジウム」を毎年開催しております。昨年度に引き続き、今年度もハイブリッドにて開催いたします。

【シンポジウムテーマ】
東京大学木曽観測所では 105 cm シュミット望遠鏡に搭載され 20 平方度の視野を最大 2 fps で連続観測が可能な広視野 CMOS カメラ Tomo-e Gozen を用いた全天サーベイ及び特定の天域の高頻度サーベイを進めています。 2023 年には SINET6 を利用した高速通信が実現し、 また「データ活用のためのプラットフォーム: mdx」と連携することで Tomo-e Gozen で取得したデータを世界に向けて発信する準備が進んでいます。
シンポジウムでは Tomo-e Gozen による初期科学成果の紹介、 進行中の研究の進捗状況、アーカイブデータを利用した研究テーマの開拓等、 幅広いテーマについて議論します。

【シンポジウム概要】

日時  : 2023年5月30日(火) 9時50分 - 5月31日(水) 16時35分 終了予定
開催形態: 現地+オンラインのハイブリッド開催
現地会場: 木曽郡民会館 (大ホール)
講演  : 口頭・ポスター
(口頭発表は 20 分程度、ポスターは数件の予定)
懇親会 : 十分な感染拡大防止対策を取って開催を予定

【プログラム】
こちらをご覧ください。
・プログラムは変更される場合があります。
・開始・終了時刻は当日のセッションの進行具合により変更になることが
 あります。
※ 本シンポジウムへ講演申し込みをされた方は、ご自身の講演日時をご確認ください。

【申し込み】
・以下の参加申し込みフォームよりお申し込みください。
  ■ 参加申込フォーム
    ※ 申し込みフォームからの自動メールが届いていない場合は
      申し込みが完了していない可能性がありますので
      世話人までお問い合わせください。
・申し込み締め切り:
  講演希望、または現地参加希望の場合: 5月15日(月)日本時間正午
  オンライン参加のみ: 5月29日(月)
  ※ 講演申込および現地参加の申し込みは締め切りました
・接続に必要な情報(zoom URL等)は登録していただいた方にお送りします。

【その他】
・木曽観測所情報および過去のプログラム等は、以下をご参照ください。
 - 木曽観測所のウェブサイト
 - 過去のプログラム
・何かございましたら、以下までお問い合わせください。
    kisosymposiumioa.s.u-tokyo.ac.jp

プログラム

■ 5月30日[火] 講演内容

09:50--09:55  小林 尚人 (東京大学)
「opening talk」
09:55--10:10  新納 悠, 近藤 荘平 (東京大学)
「木曽観測所報告」
10:10--10:20  酒向 重行 (東京大学)
「Tomo-e Gozenの1年と高速ネットワーク」
10:20--10:30  森 由貴 (東京大学)
「木曽観測所からのSINET接続」
10:30--10:40  瀧田 怜 (東京大学)
「Tomo-e Gozen と mdx」
10:40--10:50  *** 休憩 ***
10:50--11:10  和田 空大 (東京大学)
「Tomo-e Gozen NEO探査の3年とLessons Learned」
11:10--11:25  菊地 啓太 (日本大学)
「木曽観測所における高感度カメラを用いた流星の撮像・分光観測」
11:25--11:40  長谷川 まり (日本大学)
「MUレーダーとTomo-e Gozenによる「ふたご座流星群」の同時観測」
11:40--12:00  小野里 宏樹 (国立天文台)
「SMOKA の現状と今後の計画」
12:00--13:00  *** 昼食 ***
13:00--13:30  招待講演:本城 剛毅 (東京大学)
「ネットワークを支える技術と使う技術」
13:30--13:40  高橋 英則 (東京大学)
「3Dプリンターを用いたTomo-e Gozen新枠体の製作」
13:40--13:50  冨永 望 (国立天文台)
「狭帯域金属欠乏星探査」
13:50--14:10  岡田 寛子 (兵庫県立大学)
「Tomo-e Gozen と Nayuta による明るい金属欠乏星探査」
14:10--14:30  佐藤 大仁 (総合研究大学院大学)
「電子捕獲型超新星と鉄コア崩壊型超新星の多色光度曲線」
14:30--14:35  ポスター発表 (2 件)
・田中雅泰 (日本大学)
「Tomo-e Gozen のデータを用いた系内ブラックホール天体の可視光での活動調査」
・敏蔭星治 (東北大学)
「Exploration of rapidly evolving transients 
with the Subaru/HSC transient survey」
14:35--15:00 *** 休憩 ***
15:00--15:20  倉島 啓斗 (東京大学)
「超低雑音イメージセンサーによる高速観測」
15:20--15:40  満田 和真 (デロイトトーマツリスクアドバイザリー)
「移動天体検出へのSeeing Danceの影響」
15:40--16:00  直川 史寛 (東京大学)
「Tomo-e Gozenの時間分解能を空間分解へ活かす」
16:00--16:20  Phungtua-eng Thanapol (静岡大学)
「Exploring the utilization of elastic data binning for time-series representation for Tomo-e light curve data」
16:20--16:40  *** 休憩 ***
16:40--17:00  鈴木 尚孝 (Lawrence Berkeley National Laboratory)
「Searching for Close Binary Systems in the Milky Way Galaxy as Potential Gravitational Wave Sources II」
17:00--17:20  新納 悠 (東京大学)
「Tomo-e Gozenによる突発天体マルチメッセンジャー観測」
17:20--17:40  河野 樹人 (名古屋市科学館)
「プラネタリウムにおける多波長広域サーベイデータの投影とその活用」
18:00--20:30  懇親会

■ 5月31日[水] 講演内容

09:00--09:10  冨永 望 (国立天文台)
「突発天体探査」
09:10--09:30  津々木 里咲 (東京大学)
「晴れ間を狙った広域サーベイシステムの開発」
09:30--09:50  笹岡 大雅 (東京大学)
「Tomo-e transient survey における 新たな即時天体検出手法の導入」
09:50--10:10  反保 雄介 (京都大学)
「矮新星MASTER OT J030227.28+191754.5の観測」
10:10--10:30  *** 休憩 ***
10:30--10:50  田中 雅臣 (東北大学)
「Tomo-e Gozenによる秒スケール突発現象の探査」
10:50--11:10  押切 翔 (東北大学)
「Tomo-e Gozenの高頻度サーベイデータを用いたFast Optical Transient 探査」
11:10--11:30  有馬 宣明 (東京大学)
「広視野動画観測で迫る秒スケールで変動する可視光突発天体探査」
11:30--11:50  樋口 あや (東京電機大学)
「Tomo-e Gozenによる星団形成領域のモニター観測」
11:50--13:00  *** 昼食 ***
13:00--13:20  中岡 竜也 (広島大学)
「かなたでのtomo-e超新星候補天体の即時観測計画」
13:20--13:40  前原 裕之 (国立天文台)
「ToO自動観測に向けたせいめい望遠鏡のキュー観測システム開発状況」
13:40--14:00  川端 美穂 (兵庫県立大学)
「せいめい望遠鏡による近傍超新星の追観測」
14:00--14:20  田口 健太 (京都大学)
「広視野・高頻度サーベイと京都大学せいめい望遠鏡による新星初期の観測可能性」
14:20--14:40  *** 休憩 ***
14:40--15:00  宇野 孔起 (京都大学)
「Light-curve Modeling for The Initial Rising Phase of Rapidly-evolving Transients Powered by Continuous Outflow」
15:00--15:20  武井 勇樹 (東京大学)
「大質量星の爆発間際の大規模な質量放出とその後の超新星の光度曲線の研究」
15:20--15:40  村井 結太 (東北大学)
「低輝度超新星の初期観測で探る大質量星の爆発と星周物質の性質」
15:40--16:00  *** 休憩 ***
16:00--16:30  議論
16:30--16:35  小林 尚人 (東京大学)
「closing talk」