教育広報活動
東京大学木曽観測所では、研究成果の社会への還元と、研究活動に対する社会からの理解と協力をめざして、
さまざまな教育活動(科学コミュニケーション活動、パブリックアウトリーチ活動)を行ってきました。
1974年の開所当時から、「観測所特別公開」、「出張観望会」、「観測所見学」がはじまり、
その後、90年代半ばからは「天文学特別授業」、
2000年前後からは、高校生を対象とした「銀河学校」、「星の教室」などを行いました。
現在は、規模を縮小して一部の活動を継続しています。
(教育広報活動に関するお問合せは、こちらをご覧ください)
毎年8月上旬に観測所施設の公開と観望会を行っています。
特別公開日には、普段ガラス越しにしか見ることが出来ないシュミット望遠鏡を間近に見ることができるほか、
研究紹介、講演会などのイベントが催されます。
また、夜には天体観望会が行われ、惑星、星団、銀河などを観測できます。
詳しくは「特別公開」のページを御覧下さい。
銀河学校
銀河学校は、中学3年生と高校生を対象とする3泊4日の実習で、毎回全国から30名ほどが集まり、シュミット望遠鏡を使った観測、
観測したデータのコンピューターによる解析、研究成果発表などを行います。
2016年までに、約500名の生徒が参加しました。
卒業生の中には、その後、天文学の研究に進む人もいますが、多くの人は、この実習で得た経験を財産にして、
製造業、IT業、運輸業、教員、一般公務員、医師、写真家など、さまざまな分野に進路をとっています。
卒業生たちは実習終了後も、共に銀河学校に参加した、
という仲間意識を強く持ち続け、
自主的に同窓会活動や、教育研究活動なども行われています。
これまでの活動の様子は、「銀河学校」ページを御覧下さい。
星の教室
星の教室は、長野県内の高校生を対象とする1泊2日の実習で、実習テーマは「宇宙の年齢をもとめる」です。
この実習では、知識を与えるのではなく、生徒たちの力で考えさせ、結果を導き出させることに重点をおいています。
生徒たちは、5、6名の班の中で、活発に議論し、思考をすすめます。
これまで、長野県内の理数科のある高校、SSH指定高校、その他都市部の高校を中心として、16校が参加しました。
これまでの長野県内「星の教室」参加校
天体画像公開
当観測所の105cmシュミット望遠鏡を用いて撮影された様々な天体画像を公開しています。
「天体画像」のページをご覧下さい