木曽シュミットシンポジウム2022 開催
木曽シュミットシンポジウム2022が 7月5日-6日に木曽文化公園第二会議室とオンライン(Zoom)によるハイブリッド形式で開催されました。現地参加 40名、オンライン参加 55名、合計 95名という多数の参加申し込みがあり、27件の発表が行われました。 Tomo-e Gozen の本格運用開始から3年が経ち、発表ではこの一年で論文発表された成果も多数聞かれ、確かな手応えを感じることができました。 今回は広い会場のおかげで多くの方を木曽へ迎えることができ、木曽駒高原の爽やかな空気の中、和やかなシンポジウムとなりました。 学生を始め若い世代の参加が多かったことも印象的で、これからのTomo-e Gozenの挑戦がますます楽しみとなりました。

■ 7月5日[火] 講演内容
09:30--09:35 | 小林 尚人 (東京大学) 「Opening talk」 |
09:35--09:50 | 高橋 英則 (東京大学) 「木曽観測所報告2021-2022」 |
09:50--10:00 | 酒向 重行 (東京大学) 「Tomo-e Gozenの1年」 |
10:10--10:35 | 田中 雅臣 (東北大学) 「Tomo-e Gozen Transient Survey」 |
10:35--10:55 | 高橋 一郎 (東北大学) 「機械学習によるTomo-e Gozen動画データからの短時間突発現象の検出」 |
10:55--11:15 | 村井 結太 (東北大学) 「超新星爆発の初期放射で探る爆発直前の大質量星の姿」 |
11:15--11:35 | 前原 裕之 (国立天文台) 「せいめい望遠鏡向け自動観測システムの開発状況」 |
11:35--11:55 | 小野里 宏樹 (国立天文台) 「SMOKA の現状と今後の計画」 |
13:00--13:20 | 瀧田 怜 (東京大学) 「Tomo-e Gozen Calibration data analysis」 |
13:20--13:40 | 津々木 里咲 (東京大学) 「全天サーベイの最適化に向けた赤外線全天雲モニタの開発--試験観測結果」 |
13:40--14:05 | 新納 悠 (東京大学) 「Fast Radio Burstの可視光高速観測」 |
14:05--14:25 | 押切 翔 (東北大学) 「Tomo-e Gozen の高頻度サーベイを用いたFast Optical Transient 探査」 |
14:45--15:10 | 冨永 望 (国立天文台) 「狭帯域フィルターを用いた金属欠乏星探査」 |
15:10--15:30 | 岡田 寛子 (甲南大学) 「狭帯域測光探査によって発見された金属欠乏星候補の分光追観測」 |
15:30--15:50 | 神前 卓爾 (木曽観測所サポーターズクラブ) 「木曽町の夜空のスペクトル:夜間大気光と光害」 |
16:00--16:25 | 田口 健太 (京都大学) 「広視野・高頻度サーベイと即時フォローアップによる新星初期の観測可能性」 |
16:25--16:45 | 川端 美穂 (京都大学) 「3.8mせいめい望遠鏡による近傍超新星の追観測」 |
16:45--17:05 | 松林 和也 (東京大学) 「TriCCSによるTomo-e天体のフォローアップ観測に向けた準備」 |
17:05--17:25 | 稲垣 順也 (名古屋市科学館) 「名古屋市科学館のデジタル式プラネタリウム更新と天文データの活用」 |
17:25--17:30 | 議論 |
■ 7月6日[水] 講演内容
09:15--09:40 | 紅山 仁 (東京大学) 「Tomo-eとTriCCSによる微小高速自転小惑星2022 JLの即時モニタリング観測」 |
09:40--10:00 | 奥村 真一郎 (日本スペースガード協会) 「Tomo-e Gozenと重ね合わせによる微小NEO観測:進捗報告」 |
10:00--10:20 | 阿部 新助 (日本大学) 「DIMS流星観測カメラ・ステータスレポート」 |
10:30--10:50 | Masataka Aizawa (Tsung-Dao Lee Institute) 「Tomo-e GozenによるM dwarfからの超高速フレアの探索」 |
10:50--11:15 | 樫山 和己 (東北大学) 「単独白色矮星のサブ分変動探査」 |
11:15--11:40 | Phungtua-eng Thanapol (静岡大学) 「Data sketching for transient detection in Tomo-e light curve data」 |
13:00--13:20 | 鈴木 尚孝 (Lawrence Berkeley National Laboratory) 「 Searching for Close Binary Systems in Milky Way Galaxy as Potential Gravitational Wave Sources」 |
13:20--13:40 | 藤沢 健太 (山口大学) 「山口干渉計によるコンパクト天体の短時間強度変動観測」 |
13:40--14:00 | 芹野 素子 (青山学院大) 「MAXI と Tomo-e Gozen との連携」 |
14:00--14:40 | 議論 |
14:40--14:45 | 小林 尚人 (東京大学) 「Closing talk」 |
木曽シュミットシンポジウム2022 開催案内
東京大学大学院理学系研究科附属 天文学教育研究センター木曽観測所では、当観測所を用いた観測・研究の発表や議論の場として「木曽シュミットシンポジウム」を毎年開催しております。昨年度に引き続き、今年度もハイブリッドにて開催いたします。
【シンポジウムテーマ】
東京大学木曽観測所では 105 cm シュミット望遠鏡に搭載され 20 平方度の視野を最大 2 fps で連続観測が可能な広視野 CMOS カメラ Tomo-e Gozen
を用いた全天サーベイ及び特定の天域の高頻度サーベイを進めています。
2019 年 10 月から始まった本格運用も 3 年目に入り、Tomo-e Gozen のデータを主とした科学成果が次々に得られています。
2021 年末には観測データの公開も始まりました。
シンポジウムでは Tomo-e Gozen による初期科学成果の紹介、進行中の研究の進捗状況、アーカイブデータを利用した研究テーマの開拓等、
幅広いテーマについて議論します。
【シンポジウム概要】
日時 : | 2022年7月5日(火) 9:30 - 7月6日(水) 14:45 |
開催形態: | 現地とオンラインのハイブリッド開催 (感染の状況により変更の可能性あり) |
発表形式: | 口頭のみ |
現地会場: | 木曽文化公園 第二会議室 (人数制限あり) (長野県木曽郡木曽町日義4898-37) !会場が変更になりましたのでご注意ください!(2022/6/3) |
アクセス: | JR木曽福島駅から 路線バス木曽駒高原線 文化公園入口 下車 (時刻表) その他 詳細はこちらをご覧ください |
【プログラム】
・こちらをご覧ください。
・プログラムは変更される場合があります。
・開始・終了時刻は当日のセッションの進行具合により変更になることが
あります。
※ 本シンポジウムへ講演申し込みをされた方は、ご自身の講演日時をご確認ください。
【申し込み】
・以下の参加申し込みフォームよりお申し込みください。
■ 参加申込フォーム ■
・申し込み締め切り:
講演希望、または現地参加希望の場合: 6月17日(金)
オンライン参加のみ: 6月30日(木)
※ 講演申込および現地参加の申し込みは締め切りました
・接続に必要な情報(zoom URL等)についてはfinal circularにてお知らせ
します。
【その他】
・質問、議論にはslackの専用チャンネルも用いる予定です。詳細はfinal
circularにてお知らせします。
・木曽観測所情報および過去のプログラム等は、以下をご参照ください。
- 木曽観測所のウェブサイト
- 過去のプログラム
・何かございましたら、以下までお問い合わせください。
kisosymposiumioa.s.u-tokyo.ac.jp
プログラム
■ 7月5日[火] 講演内容
09:30--09:35 | 小林 尚人 (東京大学) 「Opening talk」 |
09:35--09:50 | 高橋 英則 (東京大学) 「木曽観測所報告2021-2022」 |
09:50--10:00 | 酒向 重行 (東京大学) 「Tomo-e Gozenの1年」 |
10:00--10:10 | *** 休憩 *** |
10:10--10:35 | 田中 雅臣 (東北大学) 「Tomo-e Gozen Transient Survey」 |
10:35--10:55 | 高橋 一郎 (東北大学) 「機械学習によるTomo-e Gozen動画データからの短時間突発現象の検出」 |
10:55--11:15 | 村井 結太 (東北大学) 「超新星爆発の初期放射で探る爆発直前の大質量星の姿」 |
11:15--11:35 | 前原 裕之 (国立天文台) 「せいめい望遠鏡向け自動観測システムの開発状況」 |
11:35--11:55 | 小野里 宏樹 (国立天文台) 「SMOKA の現状と今後の計画」 |
11:55--13:00 | *** 昼食 *** |
13:00--13:20 | 瀧田 怜 (東京大学) 「Tomo-e Gozen Calibration data analysis」 |
13:20--13:40 | 津々木 里咲 (東京大学) 「全天サーベイの最適化に向けた赤外線全天雲モニタの開発--試験観測結果」 |
13:40--14:05 | 新納 悠 (東京大学) 「Fast Radio Burstの可視光高速観測」 |
14:05--14:25 | 押切 翔 (東北大学) 「Tomo-e Gozen の高頻度サーベイを用いたFast Optical Transient 探査」 |
14:25--14:45 | *** 休憩 *** |
14:45--15:10 | 冨永 望 (国立天文台) 「狭帯域フィルターを用いた金属欠乏星探査」 |
15:10--15:30 | 岡田 寛子 (甲南大学) 「狭帯域測光探査によって発見された金属欠乏星候補の分光追観測」 |
15:30--15:50 | 神前 卓爾 (木曽観測所サポーターズクラブ) 「木曽町の夜空のスペクトル:夜間大気光と光害」 |
15:50--16:00 | *** 休憩 *** |
16:00--16:25 | 田口 健太 (京都大学) 「広視野・高頻度サーベイと即時フォローアップによる新星初期の観測可能性」 |
16:25--16:45 | 川端 美穂 (京都大学) 「3.8mせいめい望遠鏡による近傍超新星の追観測」 |
16:45--17:05 | 松林 和也 (東京大学) 「TriCCSによるTomo-e天体のフォローアップ観測に向けた準備」 |
17:05--17:25 | 稲垣 順也 (名古屋市科学館) 「名古屋市科学館のデジタル式プラネタリウム更新と天文データの活用」 |
17:25--17:30 | 議論 |
■ 7月6日[水] 講演内容
09:15--09:40 | 紅山 仁 (東京大学) 「Tomo-eとTriCCSによる微小高速自転小惑星2022 JLの即時モニタリング観測」 |
09:40--10:00 | 奥村 真一郎 (日本スペースガード協会) 「Tomo-e Gozenと重ね合わせによる微小NEO観測:進捗報告」 |
10:00--10:20 | 阿部 新助 (日本大学) 「DIMS流星観測カメラ・ステータスレポート」 |
10:20--10:30 | *** 休憩 *** |
10:30--10:50 | Masataka Aizawa (Tsung-Dao Lee Institute) 「Tomo-e GozenによるM dwarfからの超高速フレアの探索」 |
10:50--11:15 | 樫山 和己 (東北大学) 「単独白色矮星のサブ分変動探査」 |
11:15--11:40 | Phungtua-eng Thanapol (静岡大学) 「Data sketching for transient detection in Tomo-e light curve data」 |
11:40--13:00 | *** 昼食・写真撮影 *** |
13:00--13:20 | 鈴木 尚孝 (Lawrence Berkeley National Laboratory) 「 Searching for Close Binary Systems in Milky Way Galaxy as Potential Gravitational Wave Sources」 |
13:20--13:40 | 藤沢 健太 (山口大学) 「山口干渉計によるコンパクト天体の短時間強度変動観測」 |
13:40--14:00 | 芹野 素子 (青山学院大) 「MAXI と Tomo-e Gozen との連携」 |
14:00--14:40 | 議論 |
14:40--14:45 | 小林 尚人 (東京大学) 「Closing talk」 |
14:45--17:00 | 観測所見学 (希望者のみ) |