木曽シュミットシンポジウム2024 開催

木曽シュミットシンポジウム2024が 5月15日-16日に木曽福島保健センター「おらが自慢演芸場」とオンライン(Zoom)によるハイブリッド形式で開催されました。 現地参加 41名、オンライン参加 50名、合計 91名という多数の参加申し込みがあり、28件の口頭発表と5件のポスター発表が行われました。 5月のさわやかな気候のもと、現地に集まった方々は寛いだ雰囲気で活発な議論が行われました。 新旧さまざまな研究テーマの発表があり、Tomo-e Gozen の着実な歩みを感じるシンポジウムとなりました。

Kiso Schmidt Symposium2024


プログラム

■ 5月15日[水] 講演内容

10:20-10:25  小林尚人(東京大学)
はじめに
10:25-10:40 新納悠・近藤荘平(東京大学)
木曽観測所報告1」「木曽観測所報告2
10:40-10:50 酒向重行(東京大学)
2024年のTomo-e Gozen
10:50-11:05 高橋英則(東京大学)
木曽105cmシュミット望遠鏡主鏡の反射率測定
11:05-11:20 冨永望(国立天文台)
突発天体探査
11:20-11:40 越諒太郎(東京大学)
Tomo-e Gozenで早期発見されたII型超新星SN 2024acnの追観測
11:40-12:00 笹岡大雅(東京大学)
突発天体の早期発見に向けた検出パイプラインの改修計画
13:15-13:35 満田和真(デロイトトーマツリスクアドバイザリー)
「Tomo-e Gozen NEOサーベイデータを活用したスペースデブリのカタログ化」
13:35-13:55 大木亮吾(東京大学)
Tomo-e Gozen広域サーベイで検出された人工天体のライトカーブのクラスター分析
13:55-14:15 野澤恵(茨城大学)
低軌道衛星の軌跡観測とその予測から宇宙天気現象の影響を探る
14:15-14:30 冨永望(国立天文台)
狭帯域金属欠乏星探査
14:30-14:50 岡田寛子(兵庫県立大学)
Tomo-e と Nayuta による明るい金属欠乏星探査 II
15:05-15:25 Zhuoxi Liang(東京大学)
A Search for Minutes-timescale Orbital Period White Dwarf Binaries
15:25-15:45 和田空大(東京大学)
Tomo-e Gozen 移動天体検出用機械学習モデルの改善
15:45-16:05 奥村真一郎(日本スペースガード協会)
Tomo-e Gozenと重ね合わせ法による高速移動NEO観測:進捗報告
16:05-16:25 有松亘(京都大学)
Tomo-eによる掩蔽キャンペーン観測が明らかにする太陽系外縁天体の大気
16:40-17:00 根津正大(東京大学)
Tomo-e Gozenによる T Tauri型星の短時間変動の検出
17:00-17:20 直川史寛(東京大学)
トモエ動画データを救え!〜カイロス計画の紹介 & 1分間サーベイの提案〜
17:20-17:40 西川侑志(静岡大学)
KMVスケッチによる時系列データ要約と突発検知応用に向けた予備検討
17:40-18:00 畑中駿平(仙台高等専門学校)
天体動画観測と画像解析による突発天体候補の検出と分類

■ 5月16日[木] 講演内容

09:30-09:50  小宮山裕(法政大学)
Tomo-e Gozenを用いた観測実習報告
09:50-10:10 毛利勝廣(名古屋市立大学/名古屋市科学館)
Tomo-e Gozen Sky Atlasの教育的活用
10:35-10:55 瀧田怜(東京大学)
Tomo-e Gozen data platform on mdx
10:55-11:15 内山久和(国立天文台)
SMOKAの現状と今後の計画
11:15-11:45 古澤久徳(国立天文台)
「大規模データ時代のデータアーカイブとデータ利活用について」
13:20-13:40 新納悠(東京大学)
Tomo-e Gozen による重力波追観測実施状況
13:40-14:00 池田一得(東京大学)
SuperKamiokandeにおける超新星爆発モニターについて
14:00-14:20 田口健太(京都大学)
Tomo-e Gozen と京都大学せいめい望遠鏡による新星の初期観測に向けて
14:20-14:40 倉島啓斗(東京大学)
木曽30cm望遠鏡に搭載する高速同時偏光観測試験機の開発
14:40-14:45 小林尚人(東京大学)
おわりに

■ ポスター発表

  1. Zhang Tianfang(東京大学)
    Photometric Calibration of the Tomo-e Gozen Using Stripe 82 Standard Stars
  2. 及川千遥(法政大学)
    こと座RR型変光星AQ Leonisの変光観測
  3. 奥原香菜(法政大学)
    散開星団M67の質量光度関係の推定
  4. 土屋光汰朗(法政大学)
    トモエゴゼンで見つかった謎の高速移動天体の正体
  5. 樋口あや(東京電機大学)
    木曽シュミット望遠鏡/Tomo-e Gozenを用いた観測実習の報告

木曽シュミットシンポジウム2024 開催案内

東京大学大学院理学系研究科附属 天文学教育研究センター木曽観測所では、当観測所を用いた観測・研究の発表や議論の場として「木曽シュミットシンポジウム」を毎年開催しております。昨年度に引き続き、今年度もハイブリッドにて開催いたします。

【シンポジウムテーマ】
東京大学木曽観測所では 105 cm シュミット望遠鏡に搭載され 20 平方度の視野を最大 2 fps で連続観測が可能な広視野 CMOS カメラ Tomo-e Gozen を用いた全天サーベイ及び特定の天域の高頻度サーベイを進めています。 日々の観測で得られたデータは観測所内の計算機によって処理され Tomo-e Gozen プロジェクトの共同研究者に共有されるのみならず、時間軸方向を足し合わせたスタック済みデータについてはより広いコミュニティーへのアーカイブ公開が始まっています。
シンポジウムでは Tomo-e Gozen による科学成果の紹介、進行中の研究の進捗状況、アーカイブデータを利用した研究テーマの開拓等、幅広いテーマについて議論します。

【シンポジウム概要】

日時  : 2024年5月15日 (水) 9時頃 -- 5月16日 (木) 15時頃終了予定
開催形態: 現地+オンラインのハイブリッド開催
現地会場: 木曽福島保健センター3階 おらが自慢演芸場
発表  : 口頭・ポスター
(ポスターは数件程度の予定)
懇親会 : 5月15日に開催予定

【プログラム】
こちらをご覧ください。
・プログラムは変更される場合があります。
・開始・終了時刻は当日のセッションの進行具合により変更になることが
 あります。
※ 本シンポジウムへ講演申し込みをされた方は、ご自身の講演日時をご確認ください。

【申し込み】
・以下の参加申し込みフォームよりお申し込みください。
  ■ 参加申込フォーム
    ※ 申し込みフォームからの自動メールが届いていない場合は
      申し込みが完了していない可能性がありますので
      世話人までお問い合わせください。
・申し込み締め切り:
  発表希望、または現地参加希望の場合: 5月1日(水)正午(日本時間)
  オンライン参加のみ: 5月13日(月)
  ※ 講演申込および現地参加の申し込みは締め切りました
・接続に必要な情報(zoom URL等)は登録していただいた方にお送りします。

【その他】
・木曽観測所情報および過去のプログラム等は、以下をご参照ください。
 - 木曽観測所のウェブサイト
 - 過去のプログラム
・何かございましたら、以下までお問い合わせください。
    kisosymposiumioa.s.u-tokyo.ac.jp

プログラム

 ※ final サーキュラーから一部変更しました

■ 5月15日[水] 講演内容

10:20-10:25  小林尚人(東京大学)
「はじめに」
10:25-10:40 新納悠・近藤荘平(東京大学)
「木曽観測所報告」
10:40-10:50 酒向重行(東京大学)
「2024年のTomo-e Gozen」
10:50-11:05 高橋英則(東京大学)
「木曽105cmシュミット望遠鏡主鏡の反射率測定」
11:05-11:20 冨永望(国立天文台)
「突発天体探査」
11:20-11:40 越諒太郎(東京大学)
「Tomo-e Gozenで早期発見されたII型超新星SN 2024acnの追観測」
11:40-12:00 笹岡大雅(東京大学)
「突発天体の早期発見に向けた検出パイプラインの改修計画」
12:00-13:15 *** 昼休憩 ***
13:15-13:35 満田和真(デロイトトーマツリスクアドバイザリー)
「Tomo-e Gozen NEOサーベイデータを活用したスペースデブリのカタログ化」
13:35-13:55 大木亮吾(東京大学)
「Tomo-e Gozen広域サーベイで検出された人工天体のライトカーブのクラスター分析」
13:55-14:15 野澤恵(茨城大学)
「低軌道衛星の軌跡観測とその予測から宇宙天気現象の影響を探る」
14:15-14:30 冨永望(国立天文台)
「狭帯域金属欠乏星探査」
14:30-14:50 岡田寛子(兵庫県立大学)
「Tomo-e と Nayuta による明るい金属欠乏星探査 II」
14:50-15:05 *** 休憩 ***
15:05-15:25 Zhuoxi Liang(東京大学)
「A Search for Minutes-timescale Orbital Period White Dwarf Binaries」
15:25-15:45 和田空大(東京大学)
「Tomo-e Gozen 移動天体検出用機械学習モデルの改善」
15:45-16:05 奥村真一郎(日本スペースガード協会)
「Tomo-e Gozenと重ね合わせ法による高速移動NEO観測:進捗報告」
16:05-16:25 有松亘(京都大学)
「Tomo-eによる掩蔽キャンペーン観測が明らかにする太陽系外縁天体の大気」
16:25-16:40 *** 休憩 ***
16:40-17:00 根津正大(東京大学)
「Tomo-e Gozenによる T Tauri型星の短時間変動の検出」
17:00-17:20 直川史寛(東京大学)
「トモエ動画データを救え!〜カイロス計画の紹介 & 1分間サーベイの提案〜」
17:20-17:40 西川侑志(静岡大学)
「KMVスケッチによる時系列データ要約と突発検知応用に向けた予備検討」
17:40-18:00 畑中駿平(仙台高等専門学校)
「天体動画観測と画像解析による突発天体候補の検出と分類」
18:15- 懇親会

■ 5月16日[木] 講演内容

09:30-09:50  小宮山裕(法政大学)
「Tomo-e Gozenを用いた観測実習報告」
09:50-10:10 毛利勝廣(名古屋市立大学/名古屋市科学館)
「Tomo-e Gozen Sky Atlasの教育的活用」
10:10-10:20 ポスターショートトーク」
10:20-10:35  *** 休憩 ***
10:35-10:55 瀧田怜(東京大学)
「Tomo-e Gozen data platform on mdx」
10:55-11:15 内山久和(国立天文台)
「SMOKAの現状と今後の計画」
11:15-11:45 古澤久徳(国立天文台)
「大規模データ時代のデータアーカイブとデータ利活用について」
11:45-12:05 議論
12:05-13:20  *** 昼休憩 ***
13:20-13:40 新納悠(東京大学)
「Tomo-e Gozen による重力波追観測実施状況」
13:40-14:00 池田一得(東京大学)
「SuperKamiokandeにおける超新星爆発モニターについて」
14:00-14:20 田口健太(京都大学)
「Tomo-e Gozen と京都大学せいめい望遠鏡による新星の初期観測に向けて」
14:20-14:40 倉島啓斗(東京大学)
「木曽30cm望遠鏡に搭載する高速同時偏光観測試験機の開発」
14:40-14:45 小林尚人(東京大学)
「おわりに」

■ ポスター発表

  1. Zhang Tianfang(東京大学)
    「Photometric Calibration of the Tomo-e Gozen Using Stripe 82 Standard Stars」
  2. 及川千遥(法政大学)
    「こと座RR型変光星AQ Leonisの変光観測」
  3. 奥原香菜(法政大学)
    「散開星団M67の質量光度関係の推定」
  4. 土屋光汰朗(法政大学)
    「トモエゴゼンで見つかった謎の高速移動天体の正体」
  5. 樋口あや(東京電機大学)
    「木曽シュミット望遠鏡/Tomo-e Gozenを用いた観測実習の報告」