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東京大学アタカマ天文台 (TAO) 計画

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2010年3月4日
東京大学がコニカミノルタとプラネタリウム番組を制作
〜研究成果アウトリーチの新しい形〜

東京大学を中心とした東京大学アタカマ天文台(TAO)研究グループ(代表:吉井讓 東京大学教授)は チリ共和国アタカマにあるチャナントール山頂に口径6.5mの大型赤外線望遠鏡の建設計画を進めています。既に先行望遠鏡である口径1m望遠鏡は完成しており、2009年3月より観測を開始しています。チャナントール山頂は標高が5,640mあり、世界の望遠鏡の中でも最も高い地点に設置された赤外線望遠鏡です。高い標高のおかげで地球大気、とくに水蒸気の影響が格段に弱まり、今まで大気吸収によって見えなかった赤外線波長も観測が可能です。この特性を活かして、水素Paα線や30ミクロン中間赤外線など、新しい波長での観測成果を次々に挙げています(2009年7月および12月に記者発表)。

この天文台の研究成果をより分かりやすく伝えるために、東京大学はコニカミノルタプラネタリウム株式会社と共同でプラネタリウム番組「遥かなる銀河へ TAO計画が迫る最新宇宙」を制作しました。エンターテイメント性の高いメディアであるプラネタリウムを用いることで、これまで天文学への関心が薄かった層にも最新天文学の成果を伝えられると考えています。このような取り組みは日本ではほとんど例がないもので、最先端研究の成果を広く伝える新しい形として注目されています。

TAO近赤外線装置ワークショップの様子
▲ 今回制作したプラネタリウム番組
「遥かなる銀河へ TAO計画が迫る最新宇宙」より

番組はドラマ仕立てになっており、若き天文学者がチリで出会った少年と星空を見ながら語り合う形でTAO計画の全貌が語られていきます。現地で得られた美しい星空や実際の観測データなども登場し、ストーリーを楽しみながら最新天文学に触れられる内容となっています。この番組は2010年3月20日(土)〜2010年9月5日(日)までコニカミノルタプラネタリウム「満天」で上映されるほか、全国20か所近くの科学館・プラネタリウム館での上映が検討されています。また英語版の制作も決定しており、海外での上映も検討されています。 みなさまぜひご覧ください!

コニカミノルタプラネタリウム“満天”のホームページにも、上映スケジュールや上映内容について情報が掲載されます。こちらも合わせてご覧ください。
http://konicaminolta.jp/manten/index.html
http://konicaminolta.jp/manten/program/cg/spring_10/index.html

Copyright(c) 2010 東京大学大学院理学系研究科 TAO計画推進グループ
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