アタカマ1m赤外線望遠鏡 銀河中心部の水素が出す赤外線をとらえる


2009.07.02
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アタカマ1m赤外線望遠鏡 銀河中心部の水素が出す赤外線をとらえる


東京大学を中心としたTAO研究グループ(代表:吉井讓 東京大学教授)は チリ共和国アタカマに設置した1m望遠鏡を用い、銀河中心部からの 水素赤外線Paα(パッシェンアルファ)輝線の観測に成功しました。これは地上望遠鏡を用いた Paα輝線の観測としては世界で初めての例となります。

得られた画像は非常に興味深いものでした。広がったPaα輝線の構造は 基本的には電波などで 見えるものによく対応しており、これが水素ガスが電離した状態にあることを 明瞭に示しています。しかし一部の構造は電波で見えているにもかかわらず Paα輝線では見られません。このことは銀河中心で見られる構造に 幾つかの種類があることを示しています。このような比較は 起きている現象を正しく理解する上で欠くことが できないものです。今後、Paα輝線による観測を進めることで、 謎に満ちた天の川銀河中心部での現象を明らかにします。
得られた天の川銀河中心領域の画像
(クリックで詳細説明のページに飛びます)


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