アタカマ望遠鏡  波長38ミクロンの赤外線を地上から世界初観測


2009.12.03
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2 TAO計画について
3 中間赤外線カメラMAX38
4 今回の観測結果
5 今後の展望

アタカマ望遠鏡  波長38ミクロンの赤外線を地上から世界初観測


東京大学を中心としたTAO研究グループ(代表:吉井讓 東京大学教授)は チリ共和国アタカマに設置した1m望遠鏡を用い、波長38ミクロンの赤外線に よる天文観測に成功しました。波長38ミクロンは人間が見える光(可視光) に比べて波長が100倍も長い光であり、主に低温のものから放出されます。 このような赤外線が地上から観測されたのは世界初となります。

観測は2009年11月8日から28日にかけて行われました。写真はその時に得られた 天の川銀河中心部分の38ミクロン画像です。銀河の中心から北に向かって伸びる フィラメント構造がはっきり見られます。これは-170度以下の冷たいチリの 雲であり、他の波長での観測ではみられないものです。このように38ミクロンでの 観測は冷たい領域を見るのに適しています。今後、38ミクロンでの観測を進める ことで、これまで見えなかった冷たい宇宙の姿を明らかにしていきます。


中間赤外線カメラMAX38の写真(左)と、得られた天の川銀河中心領域の38ミクロン画像(右)
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