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東京大学アタカマ天文台 (TAO) 計画

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2014年6月 国際学会 SPIE2014 にて発表

光学関係の国際会議であるSPIE(International Society of Optics and Photonics)が、2014年6月にカナダ・ケベック州のモントリオールで開かれました。会期は6月22日から27日までで、世界各地から2000名を超える参加者がありました。

SPIEとは、光学素子や光学系、検出器、望遠鏡、その他装置制御や読み出し回路など、天文学を含めた観測・測定に必要な技術的要素の最先端の発表を行う国際研究会で、主に米と欧州で2年に一度交互に開催されます。会議は複数のセッションが平行して行われ、その中に天文学を中心にしたものが複数あります(飛翔体による光赤外観測装置、X線観測技術、地上観測機器、サブミリ波・電波観測技術、etc...)。参加者は天文学者のみならず、エンジニア、機器メーカー、プロジェクトマネージメントに関する人々など多岐に渡ります。

TAOプロジェクトでは、SPIEをTAO計画の現状を国際的に報告する重要な場として位置づけ、2008年以来、開催された全てのSPIEで進捗報告を行ってきました。
(過去の発表一覧は、論文・発表リスト 英文報告をご覧ください。)

SPIEポスター会場内の様子
▲ SPIEポスター発表会場の様子

4回目の参加となる本年は、TAO望遠鏡建設の予算措置がなされてから最初のSPIEとなります。本格的に製作が始まりつつあるTAO6.5m望遠鏡や付帯設備、搭載される観測装置の進捗等に関して計11編の発表を行いました。

TAOプロジェクトの全体概要のみならず観測装置に関する細かい開発要素についても多くの方に関心をお持ちいただき、先端的で興味深い開発内容であると評価いただきました。各開発要素の進展とTAO望遠鏡の完成を楽しみにしているといったコメントも多数寄せられました。質問として多かったのは、道路拡張を含めた5640mという高地に建設をする上での困難に対処する方法や、低温、強風などの極環境への対策に関する質問でした。これに関しては現状の設計方針を説明したところ、各国の研究者やメーカーの技術者から有益な情報やアドバイスをいただくことも多く、有意義な学会となりました。

発表1 発表2
発表3 発表5
▲ SPIEポスター発表にて議論するTAOメンバーの様子
Copyright(c) 2014 東京大学大学院理学系研究科 TAO計画推進グループ
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