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東京大学アタカマ天文台 (TAO) 計画

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TAOプロジェクト展示・講演会

10月1日~27日、東京大学伊藤国際学術研究センター地下1階ギャラリー2にて、TAOプロジェクトの展示・講演会が開催されました。180インチ液晶パネルでの動画上映、miniTAO望遠鏡で撮られた美しい天体写真などの常設展示に加え、週に1回、南半球の星空を紹介する講演会とアタカマで観測中のTAOメンバーとのライブ中継、TAO天文台から見える星空をバーチャル体験できるイベントが行われました。

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世界最高標高5640mの過酷な環境で最高の観測と宇宙の謎に挑むTAOプロジェクトの魅力を実感できるのはもちろん、遠いチリの星空を学術的にも視覚的にも体感できる内容になりました。

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▲会場の様子

180インチ液晶パネルでの迫力のある動画上映の他、miniTAO望遠鏡で撮られた美しい天体写真やアタカマの環境、観測の雰囲気を実感できるパネルなどを展示しました。会場はTAOのパンフレットや関連書物、天体写真集などをじっくり閲覧できるサロンスペースとして利用されました。

企画行事

オープニングイベント

展示講演会初日にはオープニングイベントが催され、TAO計画代表者 吉井教授による基調講演、TAO計画が進むチリの星空を紹介するミニ講演が行われました。講演に続いて、チリ・アタカマで観測中のTAOメンバーと会場をTV会議で結び、ライブ中継を行いました。非常に多くの質問が寄せられ、特異な環境での生活や研究活動は多くの方に関心も持ってもらえたようです。さらに、世界最高標高のTAO天文台から見える最高の星空をバーチャル体験できるイベントではその映像の美しさや投影技術に驚嘆の声があがりまし た。

10月1日(月) 10:00-12:00
基調講演「TAO Project」
吉井 讓 (東京大学・天文学教育研究センター教授、TAO計画代表者)

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チリ・アタカマ高地「チャナントール山頂」5640mに建設されるTAOプロジェクトの概要について、現在のmini-TAO 1m望遠鏡の様子と6.5m望遠鏡計画についての解説が行われました。
ミニ講演南半球の星空探求① 「南十字星と石炭袋」
宮田 隆志 (東京大学・天文学教育研究センター准教授)

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TAO計画が進められているアタカマは南半球にあるため、日本では見えない星々を見ることができます。この講演では南北でなぜ見える星空が違うかを概説したのち、南の天体の代表である南十字星と、その横に広がる暗黒星雲「石炭袋」の紹介を行いました。
ライブ中継「観測現場と話してみよう」
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アタカマで観測中のTAOメンバーと会場をTV会議で結び、ライブ中継を 行いました。会場と地球の裏側にいる研究者とのやりとりを通して世界最高標高の天 文台の様子を知ることができました。
体験イベント「チリを体感してみよう」(パノラマ画像体験会)
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ヘッド マウントディスプレイをかけて、世界最高標高のTAO天文台から見える最高の星空を バーチャル体験してもらいました。

トワイライト講演会

日本からは見ることのできない南半球の天体について、毎週、天体を変えて連続講演を行いました。週を追う毎に参加者が増え、講演会でも催された観測所からのライブ中継でも活発に質問が寄せられました。

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10月10日(水)
南半球の星空探求②
「カリーナ星雲に見る星の生と死」
中村 友彦 (東京大学・天文学教育研究センター研究員)

南天の天の川にはカリーナ星雲と呼ばれる大きな星雲があり、 星間物質が豊富に存在するこの領域では様々な現象が起こっています。 今回は、赤外線観測で見えてきた星の死にゆく姿、 そして新たに生まれつつある星の姿が紹介がされました。

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10月17日(水)
南半球の星空探求③
「天の川の中心にある灯台探し」
松永 典之 (東京大学・天文学専攻助教)

赤外線での観測によって、「宇宙の灯台」とも言える セファイド変光星が天の川銀河の中心に見つかりました。 それらの星を調べることで、その場所までの距離や 過去に星が生まれた様子を解き明かすことができます。 その最新結果についての講演が行われました。

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10月24日(水)
南半球の星空探求④
「南天の夜空に浮かぶ雲~マゼラン雲」
高橋 英則 (東京大学・天文学教育研究センター研究員)

かの有名なマゼラン星雲は北半球からは見ることができません。 この講演では、「マゼラン星雲の今ここが面白い!」というテーマのもと、 アタカマでの観測結果も交えたマゼラン星雲の最新トピックスについて 講演が行われました。

この度の展示・講演会会場に置きましたノートにたくさんの感想などをお寄せいただきました。TAOプロジェクトは多くの方々に応援され、支えられている ということを実感しました。

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▼ ノートからの抜粋

  • ぶらりと立ち寄ってみたが、この充実ぶりに驚いた。
  • 情熱を持って取り組まれているTAO Projectに期待したい。
  • 天体が好きという理由で来場したが、壮大な話が聞けて感動した。
Copyright(c) 2012 東京大学大学院理学系研究科 TAO計画推進グループ
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