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東京大学アタカマ天文台 (TAO) 計画

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駐チリ村上秀徳日本国大使、TAOサイト見学

1897年に日本チリ修好通商航海条約に署名がなされて以来、日本とチリの間には110年以上の交流の歴史があり、日本はチリにとってアジア諸国の中で最も古い友好関係を有する国です。政治や経済に関する協力のみならず、昨今は防災分野での協力の推進や租税条約の締結、さらに科学技術分野での交流促進等を推し進めています。

そのような状況を受け、2012年2月14日、チリ在住の村上秀徳日本国大使がTAOチャナントールサイトを見学されました。チリでの学術活動の現場を直接目の当たりにされる絶好の機会となりました。当初は山頂の望遠鏡や観測施設を見学される予定でしたが、当時現地は歴史的豪雨に見舞われ、山頂へのアクセスに高い危険性が伴うため登頂は断念、チャナントール山麓からの視察という形となりました。それでも標高5000mの現場を体感され、「東京大学の皆様が如何に過酷な環境で研究をされているか、また如何に厳しい国際競争に身を置いているか肌で実感することができた。今回のアレンジに深く感謝する。」との言葉をいただきました。

訪問の様子1

チャナントール山頂まで続くTAO道路の途中で視察中の村上大使と西書記官。後ろに見えるのは近接する独立峰のチャスコン山。

訪問の様子2

記録的豪雨でALMA山麓施設の入口ゲートに迫る増水。

以下の画像は、在チリ大使館の日本を紹介するパンフレットの一部です。日本との経済や科学技術面での協力に関するものの他に、学術面での協力体制も大きく謳われています。特に天文学は両国の特徴、つまり日本が提供する最先端の科学技術と、天文学に必要な世界最高のチリの観測サイトの融合を最大限活用した分野であり、両国の相互のサポートなしでは発展し得ないと思われます。その中でもTAOは、両国にとって相互支援の対象となる重要なプロジェクトの一つであると言えます。今後、協力体制の更なる強化によって、天文学にも更に大きな進展があることが期待されます。

大使館パンフレット
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