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東京大学アタカマ天文台 (TAO) 計画

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mini-TAO搭載装置MAX38 小惑星2005YU55を捉える!

図1:2005YU55

図1:2005YU55(画像提供:NASA)

直径400mほどの小惑星が11月9日、地球に最接近しました。
2005年、米・アリゾナ大学のRobert McMillan(ロバート・マクミラン)によって発見されたこの小惑星の名前は2005YU55。この小惑星は、金星軌道の内側から火星軌道までの楕円軌道を1.22年かけて公転しています。

図2:今回の2005YU55の軌道

図2:今回の2005YU55の軌道

2005YU55が日本時間11月9日午前8時28分に地球と月の距離よりも近い、約325,000kmを通過しました。ちょうど2011年秋のランで観測を行っていた、中間赤外線観測装置MAX38がその姿を捉えることに成功しました。

図3:MAX38で得られた連続画像
(画像にマウスを当てるとアニメーションが始まります)

MAX38で得られた連続画像


表1:観測データ詳細

観測時間 UT 11/8 23:35ごろ(最接近から約10分後)
観測装置 miniTAO/MAX38
波長 18um
視野 2arcmin x 2.7arcmin
動画 13秒間(4fps = 1枚当たり0.25秒)
方向 いるか座
高度 チャナントール山からみて北西、地平線より47°

世界各地の望遠鏡で観測が行われましたが、中間赤外線での観測はMAX38のみです。現在、取得したデータを詳細解析中ですが、この波長域の観測結果から、小惑星の温度や反射率などを見積もることができ、ひいては天体表面を構成している主成分もわかる可能性があります。)

なお、この大きさの小惑星が前回地球に接近したのは1976年、次に地球に近づくのは2028年と予想されています。
その頃は、TAO6.5m望遠鏡が活躍していることでしょう。

Copyright(c) 2011 東京大学大学院理学系研究科 TAO計画推進グループ
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