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東京大学アタカマ天文台 (TAO) 計画

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6.5mTAO望遠鏡に搭載する大型観測装置の開発に向け
天文センターに新しく実験棟を建設しました

口径6.5mのTAO望遠鏡に搭載する近赤外線装置SWIMS(Simultaneous-color Wide-field Infrared Multi-object Spectrograph)および中間赤外線装置MIMIZUKU(Mid-Infrared Multi-field Imager for gaZing the UnKnown Universe)は、2009年より検討を開始し2010年に詳細設計が完了、現在着々と製作が進み部品類が納入されつつあります。

今後、装置の組み立て試験や真空冷却性能試験、傾斜試験等の機能試験や検出器読み出しシステム等の開発、TAO/miniTAO望遠鏡の遠隔制御を進めるための施設として、天文センター三鷹キャンパスの敷地内に新しく実験棟を建設しました。新実験棟の建設は、東日本大震災の影響を受けて約1ヵ月の遅れがでたものの、4月末に無事に完成しました。

新実験棟の外観
▲ 新しく建設した実験棟の外観。
新実験棟と天文センター
▲ 右手に見えるのが今回完成した実験棟。左手奥に見えるのは以前からある天文センター教育研究棟。

この新実験棟は、装置の組み立て調整を行うためのクレーン設備と装置の傾斜試験を行うための望遠鏡シミュレータ、装置運搬台車が設置された大型実験室(8m x 22m, 天井高 > 8m)と精密実験室(4m x 12m)、遠隔制御を実行する遠隔制御室(4m x 10m)からなり、天文センター本館の北側に建設されました。

望遠鏡シミュレータ
▲ 実験棟の内部に設置された望遠鏡シミュレータと装置運搬台車(製作:西村製作所)。装置をこのシミュレータに取り付け傾斜試験等を行う。

新実験棟建設工事の様子

新実験棟の着工からシミュレータを設置し完成を迎えるまで約5ヶ月間の工事のあゆみをご紹介します。

工事着工 基礎工事
▲ 2010年12月16日 工事着工 ▲ 2010年12月28日 基礎工事の様子
鉄骨工事 外壁工事
▲ 2011年2月7日 鉄骨工事の様子 ▲ 2011年2月25日 外壁工事の様子
積雪中も工事は進む 内装工事
▲ 2011年3月7日 積雪中も工事は進む ▲ 2011年3月9日 内装工事の様子
被害の程度を確認するメンバー 望遠鏡シミュレータ設置工事
▲ 2011年3月15日 東日本大震災による被害の程度を確認するメンバー ▲ 2011年4月15日 望遠鏡シミュレータ設置工事の様子


教育研究棟に定点カメラを設置し、工事現場の様子を撮影した写真をアニメーションでご紹介します。(マウスを当てるとアニメーションが始まります)

新実験棟建設過程アニメーション
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