A Uniform Database of 2.4 - 45.4 μm Spectra from ISO/SWS


Sloan, Kraemer, Price, Shipman
2003 ApJS 147, 379 - 401




 アブストラクト 

 ISO/SWS 2.4 - 45.4 μm スペクトルの完全セットを示す。スペクトルは 288 区分の細片スペクトルを一様な処理でまとめた。  スペクトルと作成ソフトはオンラインで天文界に公開される。


 1.イントロダクション 

 ISO/SWS は 1271 天体の 2.38 - 45.4 μm スペクトルを撮った。 Kraemer, Sloan, Price. Walker (2002) はこれらの SWS スペクトルの分類を提案した。  この論文では SWS スペクトル アトラスを示し、それにどうアクセスするかを述べる。  



 2.ポストパイプライン処理のアルゴリズム 


表1.SWS スペクトル区分  



 用語 

IDA = ISO Data Archive. 部分処理された SWS データが取ってこられる。
AAR = Auto-Analysis Result. IDA が提供する OLP 処理データ。
OLP = Off-Line Processing パイプライン。データは 2001 公開。

図1.色点= AAR データのサンプル。上= α Boo. 下= NGC 6537. 実線=我々のポストパイプライン処理データ。異なるスペクトル細片ごとに 色分けした。右上に SWS スペクトル分類と TDT 番号。



図2.α Boo のバンド2( 5 - 7 細片)スペクトル。 上= dynadark 有りで処理。下= dynadark 無しで処理。赤菱形="-" 方向 スキャン。青菱形= "+" 方向スキャン。dynadark の使用はバンド 2C (7-12 μm)データを改善する。 バンド 2B では勾配が少し変わるだけ だが、バンド 2A(4.1-5.3 μm) では dynadark はスキャン方向の 違いで生じるミスマッチを改善する。  

図3.α Vir のバンド 1B スペクトル。上=メディアンフィルターを 掛けたデータ。下=区分の最終スペクトル。  



表2.波長区分  

図4.SWS アパーチャの波長による変化。  



図5.α Vir のバンド1とバンド2スペクトル。灰色線=非規格化。 黒線=最終規格化データ。  

表3.規格化領域  



図6.α Vir の最終規格化後データ。  

表4.規格化定数の比較。  


 3.アトラス 

アトラスは ISO Data Archive (IDA) http://www.iso.vilspa.esa.es または NASA Infrared Science Archive http://irsa.ipac.caltech.edu/data/SWSAtlas/SWSAtlas.html から入手可能である。各スペクトルは "pws" = the results of reprocessing of individual spectral segments, "sws" = the results of normalizing the segments into a continuous spectrum, "log" = the log file. から成る。全ファイルは simple ASCII テキストである。




図7.上=α CMa. 下=γ Dra. 黒線= swsmake の結果。 灰色線= Cohen et al 1992 と Cohen et al 1996 の結果。  

図8.図7と同じだが、縦軸を λ2Fν に変更。この方が構造無しの星連続光からのずれがはっきりする。  



図9.swsmake の結果を Vandenbussche et al 2002 のバンド1の結果と比較。 黒線= swsmake は比較のためずらした。  

表4.規格化定数の比較。  



図10.Z Cyg.スペクトル変化の比較。 黒線= swsmake 使用と 灰色線=onaka et al 2002 との比較。  

図11.銀河スペクトルの比較。 黒線= swsmake 使用と 灰色線=Sturm et al 2000 との比較。  



図12.上=W51 IRS 2、中= NGC 7027, 下=V CrB. 黒線= AOT1 swsmake 使用。灰色線=AOT6 スペクトル。  

図13.黒線= swsmake 結果。灰色線= ISO browse product. 三角= IRAS 測光。  



図14.γGru の二つのスペクトル。バンド 2C のメモリー補正がどう 影響するかを示す。上= dynadark は完全には補正されていない。 下=補正がより良いので二つのバンドの切れ目が滑らかになった。  

図15.スパイクの例。  



図16.バンド1D と 1E の重なり合い領域。  

図17.K3-50 のバンド 3C データ。フリンジの例。  



図14.γGru の二つのスペクトル。バンド 2C のメモリー補正がどう 影響するかを示す。上= dynadark は完全には補正されていない。 下=補正がより良いので二つのバンドの切れ目が滑らかになった。  

図15.スパイクの例。  



図18。RSRFと αLyr の比較。