ハッブルが初めて見つけた M31 セファイド M31-V1 の現在の観測による元期と 光度曲線を提示する。観測は AAVSO により 2010 年後半に行われた。この観測は ST科学研究所のハッブル記念アウトリーチプロジェクトを支援して企画された。 M31-V1 に対する初めての集中観測であり、 V バンド、 Ic バンド、ノーフィル ターで 214 点の観測から元期 JDMAX = 2,455,430.5(±0.5) + 31.4 (±0.1)E が定められた。2010 データから決めた周期は歴史的な値と一致する。![]() 図1.AAVSO 観測点。黒菱形=B、黒四角=V、白四角=clear filter with V zero-point、黒丸=Rc、白丸=clear filter with Rc zero-point ![]() 図3.(V-R) カラー曲線。 ![]() 図5.図4のデータを P = 31.394 d で折りたたんだ。 ![]() 図7.Baade/Swope データの(上)ウィンドウ関数。(下)フーリエ変換。 ウィンドウ関数には明らかに、年と月とのサイドロープが見られる。Roberts, Lehar, Dreher 1987 は明らかにサイドロープの影響を完全には除去していない。 これがこのデータからの周期決定が信頼しきれない理由である。 ![]() 図9.2010 Rc データ。縦線= Baade/Swope の決めた元期。 | しかし、単年データでは周期をより精密に決めることも、周期変化を検出することも 難しい。Baade/Swope の周期を用いて全ての観測を許容できる程度にフィットすること ができた。観測を継続して 1920s - 1930s、1950s のデータと結合することは有意義 である。![]() 図2.R−バンド光度曲線。(上)ゼロ点オフセット前。(下)ゼロ点オフセット後。 ![]() 図4.ハッブルが使ったマウントウィルソンの写真等級。 ![]() 図6.Bade/Swope によるパロマー 200 インチ乾板の写真等級光度曲線。 ![]() 図8.Baade/Swope データによる P = 31.226 d (上:我々の決めた周期)と P = 31.384 d (下: Baade/Swope の決定)の折りたたみ変光曲線。 |