RR Lyrae Variables in M31 and M33

   Sarajedini,   2011 in RR Lyr, Metal-Poor

 RR Lyr の性質は星種族の形成と進化の研究に極めて有用である。この星が存在 するだけで、 10 Gyr 以上の年齢を必要とする。その年齢と振幅はメタル量の 指標となる。RR Lyr の最近の研究から M31 と M33 のハローが RR Lyr を含む ことは確かで、円盤にもほぼ確実に含まれることが判った。




図1.RR Lyr の様々な使用法。距離指標、年齢 > 10 Gyr, メタル量、 赤化。


図3.メタル量と投影距離の関係。最内側四角=バルジ。四角=バルジ/ハロー。 破線は最小近似で勾配は -0.75. クロス=M31近傍銀河。


図5.実線= M33 中 ab 型 RR Lyr の赤化分布。破線= (V-I) > 0.74 RR Lyr の赤化分布。これらの星が赤いのは赤化のためであることが判る。


図7.M33 星種族のメタル量と M33 銀河中心からの投影距離の関係。 黒丸+点線=円盤赤色巨星のメタル量(Kim et al 2010)。白丸= 円盤外側(Barker et al 2007) 実線=PNe, 球状星団三角、四角RR Lyr + 破線= M33 ハロー種族。

 その結果、ハローと円盤が銀河の初期に形成されたことが判る。両銀河の ハロー RR Lyr 平均メタル量は、随伴矮小楕円銀河のような、他のハロー 種族のそれと一致する。特に M33 では RR Lyr の空間分布は良く知られていない。 それには広視野で深い観測を繰り返す必要がある。




図2.白丸=M 31 の表面密度。括弧内の数字は星数。ストリームと円盤の ハロー密度はハローより高い。


図4.(上)M33 DISK2 フィールド(Yang et al 2010) の色等級図。 黒点= このフィールド内の RR Lyr。明るい 2 - 3 点は特異セファイドか。 矢印=赤化ベクトル。(下)RR Lyr のカラー分布。(V-I) = 0.5, 0.8 の ピークを持つ双峰型。


図6.M33 DISK2 フィールドの RR Lyr に対する Bailey Diagram. 白丸= ab 型。三角= c 型。 実線= 銀河系球状星団の Oosterhoff type I, type II 関係。黒丸=図4の V-I > 0.74 ab 型 RR Lyr. これらは円盤 の裏側にいる星と考えられる。