M31 の輝度プロファイルをバルジ、円盤、ハローの3成分に分けた。Spitzer/IRA の減光なし画像と地上光学画像及び深いスターカウントから M31 の構造を主軸に 沿って R = 22 kpc まで求めた。基本モデルは、形状指数(shape index) n = 2.2, 有効半径 Re = 1.0 kpc の Sersic bulge、 スケール長 Rd = 5.3 kpc の円盤である。 IRAC から求めた楕円率 ε = 1 - a/b はバルジで 0.37, 円盤で 0.73 である。 バルジ形状指数 n = 2.2 はバルジ形成がマージャーによる初期急速成長の後の 円盤からの落ち込みによる永年成長を示唆する。![]() 図1.方位角平均の M31 主軸沿い表面輝度分布。UBVR は Walterbos, Kennicutt 1987 の乾板。I, 2MASS 6X H, K', IRAC は Choi et al 2002, Beaton et al 2007, Barmby et al 2006 から。 ![]() 図3.長軸(上)、短軸(下)沿いの輝度プロファイル。青四角= I バンド、 灰色と黒円=IRAC 3.6 μm. 赤= Choi et al 2002 ![]() 図7.IRAC データのバルジ・円盤分解のパラメターの分布。 ![]() 図9.バルジ、円盤、ハローの累積光度比率。 | ハローは 2D(投影の意味か?) べき指数 -2.5, (3D では -3.5)で銀河系のハローと似ている。 R ≤ 1.2 kpc ではバルジ光が圧倒的である。1.2 kpc ≤ R ≤ 9 kpc では円盤が支配的と なる。R ≤ 9 kpc ではハローが支配的となる。短軸沿い R = 200 kpc までの 光量は 中心核 0.05 %, バルジ 23 %, 円盤 73 %, ハロー 4 % である。M 31 が 典型的とすると銀河サーベイで μi = 27 mag arcsec-2 の観測で銀河ハローが検出できるであろう。![]() 図2.対数長での楔形区間。背景は IRAC 3.6 μm 画像。 ![]() 図4.[I - 3.6] カラー分布。左=長軸。右=短軸。赤線=方位角平均カーブ。 短軸沿いのの急勾配、90' で 0.5 mag arcsev-2、は I バンドと IRAC の輝度プロファイルは銀河中心距離に依存するカラー補正がないと 融合できないことを示す。8 - 10 kpc での明らかなバルジ - 円盤変換を 注意せよ。バルジも円盤も距離に従って青くなる。 ![]() 図5.合成短軸プロファイル。距離は短軸上に投影されている。青=I バンドは Choi et al 2002 から。緑=先へは Irwin et al 2005 のハロースターカウン ト, 赤= van den Bergh 1994, 黒= Gilbert et al 2009. ![]() 図6.左:IRAC 3.6μm 短軸と長軸沿いの Sersic バルジと指数関数型円盤への MCMC(モンテカルロマルコフチェイン)分解(モデル E)。青四角=主軸。破線=バル ジと円盤。スパイクは中心核。 右: NLLS (非線形最小二乗法)による方位角平均:IRAC 3.6μm プロファ イル分解(モデル H)。下=モデルと観測の残差 ![]() 図8.短軸方向の Sersic バルジと指数関数型円盤への分解。(左)べき乗則ハロー。 (右)Sersic ハロー。 |