Origin of Rotational Kinematics in the Globular Cluster System of M31: A New Clue to the Bulge Formation

  Bekki,             2010 MN 401, L58 - L62

 M31 球状星団系回転運動は過去に大きなマージャーが起きてバルジが形成された時 が原因であるという説を提案する。夫々が球状星団を持った円盤銀河同士の マージャーの残存物の運動を数値計算で調べた。マージャーの際に形成した 球状星団は強い回転運動を持つことが判った。




図1a.赤=円盤球状星団。青=ハロー球状星団。大縮尺図。丸=20kpc



図2.T = 4.2 での視線速度プロファイル。赤=円盤球状星団。青=ハロー 球状星団。実線=視線速度。点線=速度分散。緑破線=観測された回転速度 140 km/s を示す。緑点=観測回転速度が平坦になる距離。


図4.図2と同じ m2 = 0.5 のモード。

 その速度は最大で 140 - 170 km/s に達する。残存した球状星団系が強い回転を 示す場合には箱型バルジと看做せる回転恒星バーが生じる。従って、異なるメタル量を もつ M31 球状星団系に見られる回転運動は過去のマージャーと密接に関連している。 M31 の回転バルジ/バーの形成が過去のマージャーに起因するかどうかを調べる。




図1b.小縮尺でのマージャー。


図3.図2と同じだ。赤=ダークマター。青=円盤星。バルジの観測は McElroy 1983 による。


図5.星の分布。左= x-y 面。右= x-z 面。