ジャイアントサザンストリームのN体シミュレーションから、 1 Gyr より若い昔の
大きな衛星銀河の破壊が原因と判明した。M31 ハローの他のデブリはその時の残骸
である。ストリームは母銀河の星のかなりをハロー外辺部に注入している。これは
銀河ハローの形成が現在演じられている姿である。
![]() 図1(上).RGB 星密度(Irwin et al 2005より)。赤点=北東棚と西棚の縁。 ![]() 図2.ストリームと西棚の赤色巨星計数から決めた、母銀河質量と破壊後の現在 軌道位相セットの確率分布。(左)ストリームのみからの制限。(右)西棚のみ からの制限。 | 回転モデルの方が球形モデルよりもストリーム構造に上手く合う。これは母銀河 に対する新たな拘束条件である。シミュレーションのベイジアン標本抽出から 母銀河質量として M = (3.5 ±0.5) 109 Mo を得た。この値は 局所群衛星銀河の中でも最大の一つである。その軌道位相は破壊後 1.1±0.1 radial period である。これは M31 円盤の北東部に無傷の残留天体を示唆する。![]() 図1(下).ジャイアントストリームのシミュレーション(Fardal et al 2007)。ストリーム の星のみを示し、 M31 本体は表わしていない。緑=破壊後1回転未満。赤= 1 - 2 回転(北東棚)。青= 2 - 3 回転(西棚)。紫=それ以上。 ![]() 図2(続き).両方を考慮した最終解。 |