IRAC と MIPS を使った M31 サーベイで見つかった恒星種族を調べた。赤色超巨星 は赤外で最も明るかった。それらの星周ダストのため、輻射が IRAC 波長域で強く、 可視や近赤外では目立たない。![]() 図1.IRAC 二色図。等級は標準ベガ等級。LMC (Meixner et al 2006) と似る。 [5.8]-[8] > 1 は YSO で図2の星形成リングに集中する。 ![]() 図3.等級分布。斜線=投影補正して 9 kpc 以内の天体。 ![]() 図5.M31 天体の IRAC 二色図。銀河系の星を二つ M31 に置いた場合の 位置も示した。Humphrey et al 2006 の M33 Variable A も同様に示す。前景星の 混入が著しいので注意。[3.6] = 10mag で真横に伸びる帯は星周雲の成長を示す。 ![]() 図7.M31 の深い色等級図。この図は AGB ([3.6]>14)にまで広がっている。 [3.6] = 14.4 で急に横に広がるのが AGB チップに対応。図右の 横線は測光エラー。 ![]() 図9.等級区分によるカラー分布の変化。M33 では、[3.6]-[8] ≈ 0 ピーク がダストなしの AGB 星。0.5 ≤ [3.6]-[8] ≤ 2.5 かつ M3.6 < -9 はダスト付き炭素星。[3.6]-[8] ≥ 4 が YSO である。 ![]() 図11.Blum et al 2006 の分類にしたがった色等級図。 薄灰色=超巨星。黒=酸素型AGB。濃い灰色=炭素型AGB ![]() 図14.M31 長周期変光星の色等級図。 ![]() 図16.長周期変光星三個の SED。数字は Mould et al 2004 の番号。 ![]() 図18. 24 μm 天体の光度関数。 | 暗い方へ移ると、多数の明るい AGB 星が見えた。その多くは既知の長周期変光星 である。M33 と比べると、M31 の AGB 炭素星の種族は数が少ないようだ。しかし、 これは分光で確認される必要がある。![]() 図2.[8.0] 等級が測られた天体の分布。三角=[5.8] - [8.0] > 1.0 の天体。 「西のひれ」にある銀河は NGC 205。左が北側主軸。 星形成リングに YSO が 集まっている。 ![]() 図4.ELAIS-N2 SWIRE フィールド (b = +42°) の IRAC 二色図。 図1との比較に [3.6] = 17 mag より明るい天体を示した。[5.8]-[8] で は M31 より赤い方に伸びている。[3.6]-[8] では M31 の方が赤い方まで 伸びる。 ![]() 図6.ELAIS-Ne SWIRE コントロールフィールドの IRAC 色等級図。 ![]() 図8.ELAIS-Ne SWIRE コントロールフィールドの 深い IRAC 色等級図。 ![]() 図10.2MASS とマッチした天体の 2MASS 色等級図。 ![]() 図13.M31 長周期変光星の二色図。 ![]() 図15.表4から選んだ M31 明るい天体の IRAC-MIPS 二色図。Meixner et al 2006 によると、YSO は破線の右側。 ![]() 図17.M31 の 24 μm で明るい5天体の SED。 |