M31 短軸及び軸外れで 3500 個の赤色巨星候補の Ca 三重線を DEIMOS で
撮った。これらのデータは中心から 160 kpc にまで及んでいる。視線速度
は運動学的に冷たい副構造が 17 kpc に割っていることを示した。
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この様な低メタルハローが M31 で検出されたのは初めてである。内側楕円体
付近では 20 kpc で 0.5 dex の急な低下を見出した。これは拡張された円盤の
縁に相当する。これは以前に星計数マップから言われていた。最も遠い所で
検出した赤色巨星の多くは M33 の重なったハローのメンバーであろう。
![]() 図1b.全データセットの配置。図1a は内側に相当。図の上の数値は投影距離。マスクの 色はメタル量を表わす。黒菱形=ストリーム(Kalirai et al 2006) 丸= HST フィールド。 破線楕円= Ibata et al 2007 が見つけた tangential stream の位置。 ![]() 図3. M31 巨星の色等級図。CaT[Fe/H] で色分けされている。参考線は Girardi et al 2002 の 12.7 Gyr, [Fe/H] = -2.3, -1.7, -1.4, -1.0, -0.5, 0.01. (分光メタルと測光メタルのどっちが信じられるのだろう?) ![]() 図4.矮星と赤色巨星の分離に使うパラメター:Na D線等値幅、 V-i' カラー、 視線速度に対する相対確率分布。破線=経験的分布。それぞれは重なりが大きいが 組み合わせると矮星を効果的に除去できる。右下=巨星対矮星比率の距離 変化。 ![]() 図7.左:較正用星団データ(FLAMES:Koch et al2006) の加算等値幅対水平枝との 等級差。右:同じ星団星のメタル量を Carretta/Gratton 1997 スケールで表わしたもの。 W' = 〈&Sigama;W〉 + 0.55(V - VHB), [Fe/H] = -2.90 + 0.45 W' が使用した式。 ![]() 図9.分光メタルと測光メタルの対比。バツ=矮星。黒丸=巨星。 ![]() 図11.短軸に沿っての視線速度の分布。(上) 35 kpc 以内での観測データ。 (下)シミュレーション降着銀河粒子の分布。 ![]() 図13.速度ヒストグラムの距離による変化。実線=観測。灰色=シミュレーション。 ![]() 図15.メタル量勾配。(左上)TiO (7100A) 強度の距離変化。黒点=巨星。赤点= 矮星。黒点の方には勾配が認められるがやや曖昧。(右上)実線=巨星の分光メタル 量の変化。はっきりと勾配が認められる。灰色=矮星。(下)[Fe/H] 分布。 ![]() 図17.メタル量によるスペクトルの変化。(左) Fe (右)CaT.ΣW は 2.4 から 7.8 A へと変わる。 ![]() 図19.ハロー最外側での巨星のメタル量と速度。M31 中心速度 -300 km/s と M33 中心速度 -180 km/s に集中が見られる。 |