The Extended Star Formation History of the Andromeda Spheroid at 35 kpc on the Minor Axis

  Brown, Beaton, 千葉、Ferguson, Gilbert, Guhathakurta, 家, Kalirai, Koch, 小宮山、 Majewski, Reitzel, Rich, Smith, Sweigart, 田中 2009 ApJ 685, L121 - L124

 HST/ACS により南東短軸 35 kpc で古い種族のターンオフの下までの深い 可視光撮像を行った。このデータはアンドロメダハロー外辺部での星形成史 を探るものである。30 kpc より外側は化学組成からも形態からも高メタルで 乱れている内側ハローとははっきり異なる。今回のデータは、以前の 11, 21 kpc データと合わせると、遠ざかるに連れ低メタルで古い年齢へ移行すると いう単純な傾向は示していない。

 具体的には平均年齢は 9.7 Gyr(11kpc), 11.0 Gyr(21kpc), 10.5 Gyr(21kpc), であり、平均メタル量 [Fe/H] は [Fe/H] = -0.65(11kpc), -0.87(21kpc), -0.98(21kpc) である。35 kpc でのベストフィットでは星の 1/3 が 10 Gyr より 若い。一方で本当に古くて低メタルなのは僅かに 10 % である。このように、広 がったハローははっきりとヒエラルキカルな集積の証拠を見せてくれる。 初期の全体収縮で形成された古典的ハローの寄与は小さい。




図1.短軸沿いの輝度プロファイル。バツ=Pritchet/van den Bergh 1994. 円盤、Sersic バルジ、r-2/3 ハローへの分解は Guhathakurta et al 2005 による。灰色縦線=我々の観測は楕円体成分の変換部分を サンプルしている。




図2.(上)速度分布。M31 中心速度(点線)の周りに広く分布している。
(中)白線= 770 kpc に置いた 47 Tuc。E(B-V) = 0.08 仮定。
(下)StarFish による星形成史。黒丸の大きさは形成された星の数を示す。 どの領域も幅広なメタル分布を示すが、11 kpc は 8 Gyr より若い星が多い。 部分的にが GSS の混入があるだろう。