M31 の傾斜はバーをはっきり認識するには横向きになり過ぎている。一方、
バルジの boxy/peanut 形状をはっきり見分けられるよう円盤から突き出る
ほどには横向きでない。にも拘らず多くの手掛かりはこの銀河にバーを示唆
している。そこで、バー銀河のシミュレーションを行い、M31 の観測と
比べた。ハローは静的ポテンシャルでなく、各運動量のやり取りを行う
粒子からなり「生きている」ことに注意。
特に、赤外観測が重要であった。等輝度線の比較、長軸、短軸に沿った
輝度プロファイル、ずれた直線に沿ったカットでのプロファイルを比較した。
4つの基本モデルをデータと比べて、バーの強さ、長さ、角度を導いた。
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![]() 図2.M 31 の J 画像。内側第2、3等高線がボックス型なのに注意。第3線 が少し傾いていることにも注意。 |
![]() 図5.長軸に沿ってと、平行に南東方向 50, 100, 150, 200, 250 秒角ずらした J 輝度プロファイル |
![]() 図6.図5と同じだが、北西方向にずらした。 | |
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図7.(上)図4と同じ(多分)だが、長軸の向きを真横にしてある。水平の
実線、破線それぞれの横線の間が密度を計算した領域。 | ||
![]() 図8.回転速度(Rubin/Ford 1970) R = 10' 付近の深い谷に注目。通常の 渦状銀河では見られず、棒渦状銀河に特有(Kuijken/Merrifield 1995)。 ![]() 図10.バーに対するガスの反応。バーの主軸は水平から 45° で、 時計向きに回る。明るい領域はガス密度が高い。バーの半長軸は 5 ユニット、 半短軸は 2 ユニット長。 |
![]() 図9.M31 HI の位置速度図(PVD)。 (上)主軸沿い。(中)1.'2 西。(下)2.'4 西 (Bronks/Shane 1984) | |
![]() 図11.図10に使った棒渦状銀河ガス成分のモデル位置速度図。図中の6つの 角度は銀河の見かけ主軸とバーとの間の角度。 ![]() 図12.4つのモデル、上から下へ MD, MH, MDB, MHB、における星の速度場。太い実線=等速度線。細い実線= 等密度線。破線=運動学的長軸。 MD 以外は等速度線が斜めに長軸を横切るのは何故? |