INT/WFC を用いて M31 の表面輝度分布を短軸沿いに調べた。表面測光と暗い赤色
巨星枝星の星計数を結合して、 M31 の最内側から投影距離 4° (55 kpc)、μ
V ≈ 32 mag arcsec-2 までプロファイルを求めた。
これほど遠方までマップされたのは初めてである。Pritchet/van den Bergh による
短軸プロファイルはドボークルー則に従うという主張を 1°.4 ≈ 20 kpc
まで確認した。
それより外側ではプロファイルは平坦となり、指数 -2.3 のべき乗則かスケール長
14 kpc の指数関数則で近似される。この成分の M31 総光度に対する寄与は 2.5 %
である。この外側成分を種族 II の真のハロー成分と位置付けたいが、平均カラー
は 0°.5 から 3°.5 まで一定値、 V - i ≈ 1.6 のままである。
この結果は両成分が共に高メタル種族に属することを意味する。
図1.赤色巨星密度マップ。外側の軸比 0.6 の楕円は長半径 55 kpc、
内側は 27 kpc。破線=表面輝度プロファイル作成に用いられた領域。
大四角=Durrell et al 2001, 2004, 小四角=Pritchet/van den Bergh
1994 の観測領域。
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