A Minor-Axis Surface Brightness Profile for M31

  Irwin, Ferguson, Ibata, Lewis, Tanvir    2005 ApJ 628, L105 - L108

 INT/WFC を用いて M31 の表面輝度分布を短軸沿いに調べた。表面測光と暗い赤色 巨星枝星の星計数を結合して、 M31 の最内側から投影距離 4° (55 kpc)、μ V ≈ 32 mag arcsec-2 までプロファイルを求めた。 これほど遠方までマップされたのは初めてである。Pritchet/van den Bergh による 短軸プロファイルはドボークルー則に従うという主張を 1°.4 ≈ 20 kpc まで確認した。

 それより外側ではプロファイルは平坦となり、指数 -2.3 のべき乗則かスケール長 14 kpc の指数関数則で近似される。この成分の M31 総光度に対する寄与は 2.5 % である。この外側成分を種族 II の真のハロー成分と位置付けたいが、平均カラー は 0°.5 から 3°.5 まで一定値、 V - i ≈ 1.6 のままである。 この結果は両成分が共に高メタル種族に属することを意味する。



図1.赤色巨星密度マップ。外側の軸比 0.6 の楕円は長半径 55 kpc、 内側は 27 kpc。破線=表面輝度プロファイル作成に用いられた領域。 大四角=Durrell et al 2001, 2004, 小四角=Pritchet/van den Bergh 1994 の観測領域。




図2.V-(黒), i-(赤)バンド短軸プロファイル。(左)= log - log スケール。 (右)= log - linear スケール。緑と黒の円は表面測光から、青と赤の点は 星計数から求めた。緑破線=ドボークルー R1/4 則。左図の黒破線は NFW プロファイル。右図の破線=指数則プロファイル。