Gemini North の ALTAIR アダプティブオプティクスによる NIRI J, H, K' バンドの
M 31 バルジおよび円盤画像から星種族を調べた。K FWHM = 0".08 はこれまで近赤外
で撮られた最高の空間分解能である。
![]() 図1.円盤1領域 (00h39m13.2s, +40°29'13.3") 中心から 62' 外側円盤。 K' 画像。画角= 17".5 星の密度は低い。 ![]() 図3.人工星テスト。CHK = H, K 双方で受かる星の測光完全性。 ΔK = 入力等級と測定等級の差。σK = 測光不確定性。 σK は ΔK の標準偏差である。( ΔK は絶対値 の平均でなくてプラスマイナスありなのか?)(左)実線=円盤1、破線= 円盤2。(右)実線=バルジ1、破線=バルジ2 ![]() 図5.円盤1(左)と円盤2(右)の (K, H-K) 色等級図。 ![]() 図7.円盤1(左)と円盤2(右)の [MK, (J-K)o] 色等級図。 E(B-V) = 0.1 を仮定。実線= 47 Tuc と NGC 6528。破線= Mbol = -4 と -5。輻射補正は天の川バルジの巨星に対する Frogel/Whitford 1987。 ![]() 図9.(J-H, H-K) 図。白丸=円盤1.黒四角=円盤2.K < 18 のみ 使用して分散を小さくし、前景赤化は補正した。実線=太陽近傍巨星(Bessell/Brett 1988)。破線= LMC/SMC の長周期変光星 (Wood et al 1983)。点線= 47 Tuc の変光星 V1, V2, V3 が占める領域 (Frogel et al 1981)。 ![]() 図11.バルジの (K, J-K) 色等級図。 ![]() 図13.バルジ1 と 2 の K 光度関数。点線=生データ。実線=完全度補正後。 n0.25 は巾 0.25 mag 当たりの星数。 エラーバーでは、 Gehrels 1986 のポアソン統計を完全性の不確定性と二乗和で合体 させて 1 σ エラーとした。 破線= NGC 6528 の RGB 光度関数に対するべき乗フィット、指数 0.21、の ライン。一点鎖線=上部 AGB 種族に対する同じべき乗則だが、log(0.2) = -0.7 下げたライン。バルジ2の RGB 先端に伴う不連続がバルジ1に比べ、 0.75 - 0.50 mag. 暗いことに注意。どちらの領域でも非常に明るい星の数は 星進化モデルの結果と一致する。 ![]() 図15.(上)円盤2、(中)バルジ1、(下)バルジ2の K 光度関数を 実線=円盤1と比較した。Kent 1987 の r-バンド表面輝度を用い、光度関数 の値は I(r-バンド) が円盤1と同じになるよう規格化した。円盤1の光度関数 が円盤2、バルジ2と 1&sigma: の範囲で一致するのは、円盤2、バルジ2での ブレンドの発生数が少ないことを示す。バルジ1の光度関数は円盤1を上まわっ ている。 | 測光のランダムエラーを考慮すると、各領域の (K, J-K) 上で上部 RGB の巾は [Fe/H] の分散として ±0.5 という値と矛盾しない。この巾は外側円盤や 楕円体成分での値とほぼ同じである。明るい AGB 星と RGB 星の数は r - バンド 表面輝度に比例することが4領域の全てで確認された。こうして、我々は星の 種族構成が領域間で大きくは変わらないこと、及び最内側でも最も 明るい AGB 星の測光的性質は混雑に影響されないと結論した。最も明るい星は MK = -8.6, Mbol = -5.2 であったが、変光を考えると この値の信頼性は低い。非常に明るくて赤い一群の星、我々は炭素星と考えたが、 が中心に近い3領域で検出された。これらの星の空間分布はそれらが M 31 のこの 部分では良く混ぜ合わされていることを示す。これはそれらが銀河中心核に近い 狭い領域で形成されたのではなく、内側円盤に起源を持つことを支持する。それらは M 31 中心領域で見つかった中間年齢種族の最も明るい集団であろう。![]() 図2.バルジ1領域の K' 画像。中央はガイド星。丸=測光を行った領域。 ![]() 図4.人工星テスト。Kin = 放り込んだテスト星の等級, Kout = それを測った結果。混入の影響はバルジ2では K = 20 mag より先になって目立って来る。バルジ1では K = 19 から効いてくる。 ![]() 図6.円盤1(左)と円盤2(右)の (K, J-K) 色等級図。 ![]() 図8.円盤 1 と 2 の K 光度関数。点線=生データ。実線=完全度補正後。 n0.5, n0.25 は巾 0.25, 0.5 mag 当たりの星数。 円盤1では数が少ないので粗い n0.5 を使用した。エラーバー では、 Gehrels 1986 のポアソン統計を完全性の不確定性と二乗和で合体 させて 1 σ エラーとした。 破線= NGC 6528 の RGB 光度関数に対するべき乗フィット、指数 0.21、の ライン。一点鎖線=上部 AGB 種族に対する同じべき乗則だが、log(0.2) = -0.7 下げたライン。RGB 先端に伴う不連続は K = 17.75 付近で生じる。 ![]() 図10.バルジの (K, H-K) 色等級図。 ![]() 図12..バルジ1(左)とバルジ2(右)の [MK, (J-K)o] 色等級図。 E(B-V) = 0.1 を仮定。実線= 47 Tuc と NGC 6528。破線= Mbol = -4 と -5。輻射補正は天の川バルジの巨星に対する Frogel/Whitford 1987。 ![]() 図14.バルジ1(白四角)とバルジ2(黒四角)の(J-H, H-K) 図。K < 18 のみ 使用して分散を小さくし、前景赤化は補正した。実線=太陽近傍巨星(Bessell/Brett 1988)。破線= LMC/SMC の長周期変光星 (Wood et al 1983)。点線= 47 Tuc の変光星 V1, V2, V3 が占める領域 (Frogel et al 1981)。 ![]() 図16.実線=バルジ1とバルジ2の K 光度関数を Stephens et al 2003 の 光度関数、破線= F1, 一点鎖線= F 174, 点線= F 177、と比較。r-表面輝度 で規格化した。 |