Colors of Four Faint Cepheids in Cygnus


Bok, Olmsted
1949 BHarO 919, 1




 アブストラクト

 シグナス中心部を 22-33 Jewett-Schmidt 望遠鏡により観測した。Baade が発見した 4つのセファイド GL, QY, V343, V336 Cygni は Oort, Oosterhoff 1942 が 距離を求めた。それらを再調査した。  それらの距離は GL Cyg で 6.0 kpc, QY Cyg 8.3 kpc, V343 Cyg 7.6 kpc, V336 Cyg 15.8 kpc であった。 注:QY, V343, V336 Cyg = W Vir Type (SIMBAD)


 1.イントロダクション 

  GL, QY, V343, V336 Cygni はバーデ 1927 により発見され、Oort, Oosterhoff 1942 はそれらがシグナス領域で最遠のセファイドであるとした。しかし彼らの得たカラー は1回の観測に基づいたものであり、再チェックが必要である。そこで、 今回、それらの星の再観測を行った。

 2.観測データ 

 観測 

 Oak Ridge Station の 24-33 インチシュミット望遠鏡で、103a-O 10分、103a-E/ 25A Wratten filter 10 分の観測を 37 晩撮った。我々は色超過に関心があるので、 赤化を受けていない星のカラーが必要である。
 赤化のない星のカラー 

 表1に Struve 1944 とCode 1947 から採った正常カラーを示す。


図1.赤化のない、または弱い星の極大と極小時のカラー


 3.各星の観測データと赤化の決定  


表2.GL Cygni: mpg(median) = 14.8, log P = 0.53




表4.V343 Cygni: mpg(median) = 14.9, log P = 1.08



 1.減光量 

 色超過の3倍を写真測光減光として、導かれた減光量は 2.0 - 2.5 mag で あった。これは、この付近の値として Oort. Oosterhoff が与えた値より 少し大きい。しかし、想定される距離の大きさと、銀緯の低さを考えると 意外なほどに低い。

 2.銀河が見えない 

 バーデは4つの星が見つかる領域では暗い銀河が見えないことを注意した。 今回の 60 分露出 103a-O 乾板にも暗い銀河は写っていなかった。我々の減光値 が Oort, Oosethoff の値より少し大きかったのは、この事実を少し説明する。 しかし、大望遠鏡で銀河を探して見ることは大事である。

表3.QY Cygni: mpg(median) = 15.3, log P = 0.59






表5.V336 Cygni: mpg(median) = 15.7, log P = 1.20



 3.距離 

 Oort, Oosterhoff と同じ絶対等級を使用した。これは Shapley の Star Cluster 1930 p 135 にある値である。これで得た距離は、 GL Cygni 6 kpc, V336 Cygni 15.8 kpc, V343 Cygni 7.6 kpc, QY Cygni 8.3 kpc である。

 4.青対赤の比 

 意味不明だった。



(バーデのタイプIIセファイド発見以前 の仕事である。Simbad によると、GL Cyg だけタイプI、残りはタイプ II. 従って、GL Cyg の距離以外は過大評価。