Star Formation History in the Solar Vicinity


Bertelli, Nasi
2001 AJ 121, 1013 - 1023




 アブストラクト 

 ヒッパルコス星の CMD を合成 CMD と比べて SFH を出した。主系列と赤色 巨星枝を分けて扱った。フィットは χ2 極小で決めた。
(1)サルピータ― IMF は妥当。開始時から現在にかけて星形成が次第に 活発になる。
(2)導かれる質量密度とそれに対応する星形成率の絶対値は M < 0.5 Mo での IMF の勾配に強く影響される。
(3) 恒星進化モデルは完全でない。He 燃焼星と主系列星の数の比は観測に 較べモデルが 1.5 倍高い。オーバーシュートをより効果的にする必要がある。


 1.イントロダクション 

 バースト? 

 化学進化モデルでは例えば、 Chiappini et al. (1997) のように、SFR は最初急増し、それからゆっくりと下がって行くと考えられている。 しかし、独立な他の研究 Rancho-Pinto, Maciel (1997) などからは、星形成が大変に不規則で、強い時期と弱い時期を 繰り返すことが示唆されている。Ranch-Pinto, Maciel 2000 は彩層輝線強度 と年齢の関係から ( Gyr と 2 - 3 Gyr 昔に星形成のピークが存在したと した。しかし、 Edvardsson et al 1993 のデータは現在まで滑らかに 増加する星形成率を示唆する。
 擬周期性のピーク 

  Hernandez, Valls-Gabaud, Gilmore (2000) はヒッパルコス視差を用いて太陽近傍の星形成史を調べた。彼らは 0.5 Gyr 間隔のピークを検出した。

 ヒッパルコス 

 ヒッパルコスは体積制限サンプルを提供するので研究を画期的に 前進させる。





図1.(a) ヒッパルコスから選んだサンプル。斜め線は主系列星と赤い星との 境界。 (b) 星の区分。 4 - 13 = 主系列。1, 2, 3 = 赤い領域。

  


図2.(a) 3.2. 章で述べた constconst モデルの星形成率。 Tb = 形成率変化の時間。 Ib = 最終時 Tf での 星形成率の Tb 時の形成率に対する比。 (b) (a) と同じだが、 var-va- モデルの場合。  

図3.(a) const - const モデルでの χ2  



図4.ヒッパルコスサンプルの解析。 constconst モデル, サルピータ IMF x=2.35 (a) χMS2 (b) (a) と同じだが、χRed2  

図5.var - var モデル  



図6.ヒッパルコスサンプルの解析。 const - const モデル, サルピータ IMF x=1.35  

図7.var - var モデル xx = 3.35  





図8.表1の解に対する星形成率比。




図9.図8から導かれる表面星形成率。