木曽観測所共同利用報告書(2015年度)
1 研究題目(課題番号)
シュミット乾板のディジタル化とその公開 (P0030)
2 代表者・共同研究者
氏名 所属
代表者 : 中嶋浩一 一橋大学
共同研究者: 宮内良子 国立天文台
3 報告
本研究は,木曽観測所のこれまでのシュミット乾板をすべてディジタル化して保存・公開
することを目的として,2015年9月から開始された.
2015年度末までの研究経過は,下記のとおりである:
1)年度初めに木曽観測書に導入されたA3判フラットベッドスキャナを用いて,8月に試験
測定を行い,測定方法・手順などを比較検討した.
2)9月に課題申請が承認された後,10月上旬にスキャンを開始し,まず最初の50枚,およ
び星雲などの天体の写真の主なものを11枚,ディジタル化した.
3)11月下旬に,続きの209枚をディジタル化した.
4)2016年1月中旬に,KUGプロジェクトの観測プレート232枚のディジタル化を開始し,
第1シリーズ170枚中の70枚,および第2シリーズ62枚すべてをスキャン.
上記のように,2015年度内に,プレート番号0001〜0260までの259枚(1枚欠落),星雲
などを11枚,KUGプレートを132枚,計402枚がディジタル化された.引き続き2016年度も
同様なスキャンを行い,ある程度まとまったところでweb上に公開する予定である.
シュミット乾板の大型判は,A3判スキャナの範囲には収まらないが,4本のウェッジの2本
をカットすればほぼ主要部全体を収めることができる.また,スキャンの解像度を1200dpi
とすると,1枚のスキャンが10分程度で可能となる.また保存形式は,スキャナの仕様から,
tiff形式とした.この場合,1枚のデータ量が250MB程度となる.
以上
4 関連した学位論文(卒業、修士、博士)
なし.
5 関連した査読あり論文(英文、和文)
*2015/1-12に出版されたもの なし
*2016/1-3に出版されたもの なし
*2016/3時点で印刷中もしくは投稿中のもの なし
6 関連した査読なし論文(英文、和文)
*2015/1-12に出版されたもの なし
*2016/1-3に出版されたもの なし
*2016/3時点で印刷中もしくは投稿中のもの なし
7 関連した解説記事・著書など
*2015/4-2016/3に出版されたもの なし
8 関連した国際会議発表
(共著者の所属もご記入ください) なし
9 関連した国内研究会・学会発表
(共著者の所属もご記入ください) なし
10 現状と今後の計画
(上記の4ー9がない場合は、必ずご記入をお願いいたします)
現状では長期間のディジタル化作業を予定しているので,とりあえずKUGプレートの取
り込みが終了した時点で経過報告を出版したい.また,2016年度のシュミットシンポジウ
ムには報告を行いたい.
また,データ公開のためのサーバについては,現時点では検討中である.
11 その他、ご要望等
木曽観測所のホームページのサーバに,データを収納できないか.