銀河学校2016

銀河学校2016は2016/3/22-25の4日間にわたって開催され、全国の高校生36名が参加しました。
高校生たちは3つの班に分かれ、 「天の川 ペルセウス座-カシオペア座領域を探れ!」、「超新星・新星残骸の観測から探る超新星・新星爆発のいろいろ」、「星間減光の分析から宇宙に漂うダストを探る」というテーマに挑戦しました。 シュミット望遠鏡を用いた観測と天文学の本格的な研究を行い、それぞれの班が優れた結果を出すことができました。 3泊4日のハードなスケジュールをこなしながら、高校生同士やスタッフ・TAとの交流を深めていました。  各班のテーマはこちらこちらをご覧ください。
 

 


銀河学校2016スナップショット

各班のテーマ

A班: 天の川 ペルセウス座-カシオペア座領域を探れ!

夜、空の暗いところに行くと、たくさんの星を見ることができます。木曽観測所があるような本当に暗い場所では、夜空を横切る天の川を見ることが出来ます。天の川は、われわれの銀河系をその中から水平方向に見わたした姿です。近くの星から遠くの星までたくさんの星が重なるように輝いているため、淡く輝く川のように見えるのです。その天の川には、たくさんの星のほか、淡く拡がった散光星雲、星がまばらに集まっている散開星団、周囲より暗く見える暗黒星雲などがあります。これら個性的な特徴を持つ天体の間には、何か関係性はないのでしょうか。
この班では、天の川の中にあるペルセウス座の二重散開星団h-x(エイチカイ)から北のカシオペア座の方向に向かって、暗黒星雲を横切り、ハートの形をした散光星雲IC1805まで観測して、それぞれの関連性を探ります。手がかりとするものは、星の明るさと色です。自分たちの観測結果をもとに、自分たちの頭で考えながら、一歩ずつ着実にその関連性を明らかにしていきます。

B班: 超新星・新星残骸の観測から探る超新星・新星爆発のいろいろ

過去数100年の間に起こった超新星爆発および新星爆発の新しい画像を取得し、過去の画像と比較することにより、超新星および新星爆発の周辺のガスからの放射の時間変化を調べます。その結果を用いて、超新星・新星爆発の正体を探ることを目的とします。
超新星爆発とは、一部の星がその一生の最期に起こす大爆発であり、新星爆発は、連星系をなす星の片方がもう一方から質量を獲得することにより星表面で起こす(より小さな規模の)爆発のことです。これらの爆発現象は、宇宙で起こっている最もダイナミックな現象の一つであり、爆発後数百年たっても時々刻々とその姿を変えています。新しいデータを取得することで、(最先端の研究者がこれまで示してきた観測事実、理論モデルを超える可能性のある)新たな知見が得られるかもしれません。

C班: 星間減光の分析から宇宙に漂うダストを探る

宇宙には星や星雲の他にもダストと呼ばれる固体微粒子が漂っています。ダストは、小さな砂つぶのようなもので、色鮮やかな天体と比べるとあまり華やかではないですが、宇宙の低温度環境で分子の化学反応の促進に役立っていたり、積もれば地球のような固体惑星の材料になるなど、生命の誕生にも欠かせない存在です。
この班では、そんな目立たないながらも重要な役割をもつダストの分布や性質を探ります。ダスト一粒一粒は非常に小さいので、望遠鏡でもその姿を直接見ることはできませんが、星の光を吸収・散乱するため(星間減光と呼ぶ)、その影響を分析することで間接的に調べることができます。この実習では、すでに明るさが分かっていて地球から様々な距離にある星をいろんな色(波長)で観測し、距離や色による星間減光の違いから、目に見えないダストの実態を明らかにしていきます。


『銀河学校2016』は、「子どもゆめ基金」の助成と、「NPOサイエンスステーション」の協力を受けて開催されました。


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